出版社内容情報
天文学の始まった先史時代から19世紀までを、各時代の宇宙観、観測の歴史などとともに時間軸に沿って直線的に解説。
「天文学」の始まりは、人類が農耕を行うようになった時代、紀元前2000年頃にまで遡ることができる。農作物の栽培や収穫時期を知るため、1年の周期を正確に把握する必要から、暦づくりがその発端とされている。以降、人類の発展とともに天文学も進歩し、16世紀に入って、ケプラーやガリレオ、ニュートンなどにより天文学は飛躍的に進歩することになる。とはいえ、観測機器に乏しく、理論も確立されていない先史、古代時代にすでに宇宙の多くを把握していたと考えられている。
本書では、天文学の始まった先史時代から19世紀までを、各時代の宇宙観、観測の歴史などとともに時間軸に沿って直線的に解説する。
第1章 先史時代の宇宙
第2章 古代の天文学
第3章 中世の天文学
第4章 天文学的転換
第5章 ニュートンの時代の天文学
第6章 宇宙の天体を探る
【著者紹介】
1970年東京大学理学部天文学科卒業。同大学理系大学院博士課程修了後、東京天文台(国立天文台の前身)に入所。小惑星探査機“はやぶさ”の可視カメラの設計・開発指導、すばる望遠鏡による微小小惑星の探査観測を行う傍ら、江戸時代の天文学を研究。2006年国立天文台を定年退官。2008年から現職。理学博士。
内容説明
本書では、おもにヨーロッパを中心とした天文学の黎明期から、望遠鏡の発明を経て天体物理学として飛躍的に発展する19世紀中頃までの歴史について解説します。今では高度なビッグ・サエインスに発展している現代天文学とその宇宙観が、どのようにして誕生し、進歩してきたかを知るための格好の入門書です。
目次
1 有史以前の空
2 古代の天文学
3 中世の天文学
4 変容する天文学
5 ニュートンの時代の天文学
6 恒星宇宙を探求する
著者等紹介
ホスキン,マイケル[ホスキン,マイケル] [Hoskin,Michael]
英国ケンブリッジ大学の名誉フェロー。科学史・科学哲学学科の学科長として、30年間にわたって天文学史を教えた。1970年にみずから創刊した国際学術誌“Journal for the History of Astronomy”の編集長でもある。また、国際天文学連合の天文学史分科会会長も務めた。2001年に国際天文学連合は、ホスキンの業績をたたえて、小惑星12223番を「ホスキン」と命名した
中村士[ナカムラツコウ]
帝京平成大学教授。理学博士。東京大学理学部天文学科卒業、同大学理系大学院修了。東京天文台(現在の国立天文台)に入所、NASAのスペーステレスコープ科学研究所研究員(1984~85)などを経て、2007年に国立天文台を定年退官。専門は太陽系小天体の研究と江戸時代の天文学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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