内容説明
ミツバチの研究の第一人者が、技術を駆使した最新の研究結果も盛り込んでまとめた、渾身の一冊。多数の美しい写真とともに、ミツバチの実像とその魅力が堪能できる。
目次
ミツバチのコロニーはまるで一匹の動物
人類の最小の家畜、ミツバチの横顔―フォトスケッチ
ミツバチ発生の偶然と必然
ミツバチのコロニーは不死身
ミツバチは一つの成功例
ミツバチが見ている世界
新女王の誕生と、花嫁の付き添い人
ロイヤルゼリーは自家製ミルク
巣板は育児器官、貯蔵器官、そして通信機関
身を燃やして賢い子育て〔ほか〕
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
順子
5
一群をひとつの生命体と考える超個体の概念。そう割り切れればベテラン養蜂家のように年取った女王蜂を「古い生殖細胞」と考えてハイブツール(ヘラのような養蜂具)でサクッと殺せるんだろうけどなかなかそれはね…だって一匹一匹がこんなにお利口で可愛いじゃない。掲載されている写真がいちいち素晴らしくて飾っておきたくなるほど。文章はちょっと分かりづらい。後書で翻訳者が自分のせいと言っているけど、原文も小難しく専門用語多用しているんじゃないかな。2018/10/27
ヒコ。
2
写真が多いのがうれしい。反面、図版がなく全てを文字(+写真)で説明しているために文章が回りくどい。さらに翻訳ものの宿命なのか冗長で読みにくい。オスバチの顔はハエっぽい2012/04/11
supcub
2
ミツバチのコロニーを生命体と捉える視点がとても興味深かった。掲載されている写真も美しいものが多く、特に巣の写真には心を奪われた。 2011/06/30
nuna
2
蜂蜜は暖房の燃料だった。どういうことと思ったらこの本を読んでみよう。個体ではなくコロニーという超個体を構成するミツバチたちの驚くべき能力。働き蜂には15種類もの「職業」があり、生前に決まるのではなく、年齢や巣が必要とする仕事によって変わるという複雑さ。巣房は構成する物質の特性によって精緻な六角形が形作られる。なんと材料を巧みに活用していることか。ほとんどのページに写真があるので苦手な向きには薦めないけれど、これを読んだ後では庭や草原でふと出会ったミツバチへの視線が変わるに違いない。2010/08/06
miho
1
西洋蜜蜂のことが書かれている。
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- 和書
- 創造の小径