内容説明
あふれる情報に振り回されず、よりよい判断の手がかりとするための主体的な情報との付き合い方とは?―疫学やEBMの考え方に基づき、身近な実例の紹介を通じて健康や医療の情報の読み解き方を平易に解説。本書の知識を応用すれば、メディアやインターネットをはじめとする各種の健康・医療情報を適切に利用し、意思決定や問題解決、コミュニケーションに役立てることができるようになる。
目次
現代社会に必要なスキル―健康情報リテラシー
どうしてそれを信じるのですか?―主張の根拠と“3た”論法
情報の松・竹・梅―研究デザインとエビデンス・レベル
症例報告の落とし穴―対照群の必要性
「代表的な意見」とは何か?―バイアス
私は名医?―分子と分母
運動する人は風邪をひかない?―横断研究と因果の逆転
いまいましいオジャマ虫―交絡因子
人間の身体は止まらない…―平均への回帰
「効く治療」が効かない?―絶対リスク、相対リスク
成功率100%の手術―信頼区間と標本数
ミクロの理論と本当の効果―代理のエンドポイント、真のエンドポイント
意識と暗示で結果が変わる?―新薬の評価とプラセボ効果
データ、情報、そして知識―情報の解釈
守る仕組み・使う仕組み―個人情報保護をインフォームド・コンセント
科学と社会のせめぎあい―利益相反
情報の更新と検索スキル―インターネットの健康・医療情報
健康情報学と社会の新しい課題―遺伝子情報よりよい判断の手助けに―診療ガイドライン
情報から行動へ―情報は灰色、意思決定は白黒
もう少し疫学とEBMを知りたい人たちのために
著者等紹介
中山健夫[ナカヤマタケオ]
京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻健康情報学分野教授。1961年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業。米国カルフォルニア大学ロサンゼルス校フェロー、国立がんセンター研究所室長(がん情報研究部門)を経て、2000年京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻助教授、2006年から現職。2005年日本疫学会奨励賞。日本疫学会理事、(財)日本医療機能評価機構医療情報サービス事業Minds委員、NPO法人日本メディカルライター協会(JMCA)理事、NPO法人日本インターネット医療協議会(JIMA)理事なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Phycology
hashiyasume
ミミズだよ
nasuken
まつい