出版社内容情報
「離散数学」がどんな学問で、どんな考え方の上に成り立っていて、私たちの生活にどれほど役に立っているのかをわかりやすく伝える。
内容説明
携帯電話やカーナビ、電力需給、物流、プロ野球の対戦スケジュール、ソーシャルネットワーク(SNS)、さらには結婚問題に至るまで、じつにさまざまな分野に離散数学が応用されています。本書では、「離散数学」とその周辺の学問について、それがどんな学問で、どんな考え方の上に成り立っていて、私たちの生活にどれほど役立っているのかということをわかりやすく伝えます。
目次
第1章 社会の役に立つ新しい数学の世界(変わりつつある数学と数学者の定義;数学者でも専門が違えばチンプンカンプン!? ほか)
第2章 コンピューターと離散数学は大の仲よし(チューリングが考案したチューリングマシン;コンピューターは足し算と引き算しかできない!? ほか)
第3章 つながりを解き明かすと、意外なものが見えてくる(離散数学はカーナビにも使われている;正確な答えよりも、そこそこの答えを速く出す ほか)
第4章 深淵なる離散数学の世界(お掃除ロボット「ルンバ」と平面グラフ;皇居はドーナツの穴? ほか)
第5章 計算もプログラミングも嫌いだから数学者になった!?(0/1の世界をつくったクロード・シャノン;AI研究にも影響を与えたシャノン ほか)
著者等紹介
河原林健一[カワラバヤシケンイチ]
国立情報学研究所ビッグデータ数理国際センター長。2001年慶応義塾大学理工学部博士課程修了(理学博士)。東北大学情報学研究科助手、国立情報学研究所助教授を経て、2009年より国立情報学研究所教授。2012年よりJST ERATO「河原林巨大グラフ」プロジェクト研究総括、および現職。専門分野は、数学分野の「離散数学」、コンピューターサイエンス分野の「アルゴリズム」、そして「ネットワーク」を扱う学問すべて
田井中麻都佳[タイナカマドカ]
編集・ライター/インタープリター。中央大学法学部法律学科卒。科学技術情報誌『ネイチャーインタフェイス』編集長、文科省科学技術・学術審議会情報科学技術委員会専門委員などを歴任。現在は、大学や研究機関、企業のPR誌や、書籍を中心に活動中。分野は、科学・技術、都市、建築、環境、音楽など。専門家の言葉をわかりやすく伝える翻訳者(インタープリンター)としての役割を追求している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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