内容説明
現代社会の様々な問題解決のために、我々は、いかに合意を形成させ、ルール作りを行い、そして正義を確立させればいいのか?―そのための最も有効な手段、それが応用倫理学である。本書では、生命操作の行方、環境問題解決のための合意、刑罰・罰則のあり方、等々、近年世間を騒がした社会問題を俎上にのせ、応用倫理学の視点から、明快な問題解決へのヴィジョンを提示する。待望された「応用倫理学のすすめ」の第三弾。
目次
第1部 生体利用の安全性
第2部 生殖補助医療と幸福追求権
第3部 身体の金銭化とドーピング
第4部 国際公共財と世代間倫理
第5部 正義と合意形成
第6部 刑罰の根拠
著者等紹介
加藤尚武[カトウヒサタケ]
鳥取環境大学学長。日本哲学会委員長。京都大学名誉教授。環境倫理学、生命倫理学、応用倫理学の第一人者。1937年生れ。東京大学大学院修了(哲学)。第7回哲学奨励山崎賞、第6回和辻哲郎文化賞受賞。2000年紫綬褒章受章
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