内容説明
先進の地ヨーロッパに対する「はるかなる思い」は、今や昔話となりつつある。しかし、ヨーロッパを身近に知れば知るほど、そこでは古くからの伝統や宗教的な心が生き続けていることがわかってくる。ゲルマンの昔より伝わる泉の精、風の神の物語、農村や山村に今も息づく民俗の世界を旅し、ヨーロッパ人の心の深層に近づいてみよう。そこから彼らへの新しい理解が生まれるとともに、人間として我々との間に共有しているものも明らかになるであろう。
目次
1 水の神々
2 山や森の神々
3 大地の精霊と魔物たち
4 大地母神
5 獣の伝説
6 森と樹木
7 火と光