丸善ライブラリー<br> 飛行船の時代―ツェッペリンのドイツ

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丸善ライブラリー
飛行船の時代―ツェッペリンのドイツ

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  • サイズ 新書判/ページ数 193p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784621050781
  • NDC分類 538.5
  • Cコード C0222

内容説明

飛行機がまだ航空手段として未熟だった時代、飛行船は空の旅を実現、豪華で快適な交通手段として将来を嘱望された。不況、戦争、ナチ支配という暗い時代が続く中で、ツェッペリン飛行船は数々の英雄伝説を生み、ドイツ国民の祖国意識を異常に昴揚させた、空飛ぶ巨鯨だった。それは、ある時代精神の反映であり、幻影であった―。1900年から1948年の揺れるドイツ社会を背景に、ツェッペリン飛行船とそれをとりまく人々の辿った運命を描く。

目次

第1章 ウィルヘルム帝政とツェッペリン伯爵
第2章 戦後とワイマール・迷宮の時代の夢飛行
第3章 ツェッペリン伯号世界一周旅行
第4章 ツェッペリン伯号と国際平和航空路の充実
第5章 ワイマール共和国の終焉とヒットラー時代のエッケナー
第6章 ヘリウム問題とエッケナー

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MASA123

8
おもしろかった。ロックバンド「レッド・ツエッペリン」つながりで、本書を図書館で見つけて借りてきて、読み始めたら、写真が豊富で、ドイツ通の筆者の文章も軽快で、夢中で読んでしまった。第一次世界大戦下の飛行船の英国空襲、戦後の飛行船黄金時代、日本にも世界一周で「ツエッペリン伯号」が寄港しています。毎日新聞のジャーナリスト円地与四松がツエッペリン搭乗記事を書いていて、与四松は寺田寅彦と親交があり、作家の円地文子は与四松の再婚相手なのですね。ナチ政権下の「ヒンデンブルグ号」の米国での炎上事故の記載が生々しい。2022/03/02

misui

2
20世紀前半に活躍し二つの大戦に翻弄されたツェッペリン飛行船、特にその中心人物であるエッケナーについて。「ツェッペリン飛行船は、時代、時代の政府が「国家イメージ」を付着させる巨大な媒体だった一面もある」というだけあって、ワイマールやナチの間で揺れながらも平和な交通機関の実現のために飛行と折衝を続けるエッケナーの姿が痛々しい。両大戦間の比較的平和だった時期に成し遂げた世界一周飛行がいかにも楽しいだけに、ヒンデンブルク号の悲劇は余計につらい。2019/03/03

ホンドテン

0
図書館で。2011/11/11

Zen-zen

0
ツェッペリンの硬式飛行船開発と、それを受け継いだエッケナー博士の苦闘、そしてその時代のドイツ社会の動きを描いた書。飛行船の入門書としては悪くないが、船体構造のことなどを知りたかったぼくにはちと物足りなかった。2013/10/03

tuppo

0
飛行船の時代というか完全なるエッケナー博士の活動史になってるんだけどドイツの資料に基づいた記述が多いお陰か他の飛行船ものと一線を画していて面白い2012/09/22

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