内容説明
本書は、建築の本質、公共図書館の役割、図書館員と建築との関わり、下館市立図書館の建築における著者の実践報告、そして図書館(内容・活動+建築)の新しい方向について述べている。
目次
1 建築を創る(建築とは;建築の純度;「実態としての建築」の課題 ほか)
2 開架空間と書架(「開架という空間」;開架の「書架」;「書架」の種類 ほか)
3 下館市立図書館の実践(下館市立図書館の建築;下館市立図書館の書架)
4 図書館のデザイン対象とその問題(図書館におけるデザインの対象;図書館のデザインの問題点;図書館の戦略としてのデザイン)
感想・レビュー
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更紗蝦
21
建築の本質、公共図書館の役割、図書館員との関わり、下館市図書館の建築における著者の実践報告などが書かれている本ですが、建築家や図書館員になるつもりのない、ただ図書館に通うのが好きなだけの人であっても、興味深く読める内容です。平成11年(1999年)出版の本なので、水害とコロナ禍の今とあっては、浸水への対策や空調への配慮が見られないのが残念なところですが、それよりも気になるのは、「自然保護を訴える人」への嫌味ったらしい記述(14~15p)です。「環境保護=ヒステリック」という偏見はどうかと思います。2020/07/16