内容説明
岡本太郎は画家でありながら、手を使うより眼(カメラ・アイ)で対象を描く人であった。或いは眼で対象を掴み取ったと云った方がよいかも知れない。手は眼の作用を邪魔するものとして岡本にもどかしさを感じさせていた。岡本には目の前にあるのではなく、岡本の眼が掴みとった物の背后にある「もの」を鮮明に再現するのが、この写真集である。
目次
「日本」最深部への旅―岡本太郎のフィールドワーク(縄文―眼の革命へのプロローグ;秋田―「日本」の最深部へ;長崎―「民衆」との対峙 ほか)
生きている太郎の眼―対談(岡本敏子;山下裕二)
四十年前の「いま」岡本太郎の写真が伝えるもの
著者等紹介
岡本敏子[オカモトトシコ]
1926年、千葉県生まれ。岡本太郎記念現代芸術振興財団理事長。岡本太郎記念館館長。1947年、東京女子大学卒業。翌’48年、岡本太郎の秘書となり、以後その死去まで約50年間あらゆる制作活動に立ち会い、取材に同行、口述をメモし、執筆をたすける。後に岡本太郎の幼女となる。著書に『岡本太郎が、いる』(新潮社)、『岡本太郎に乾杯』(同)など
山下裕二[ヤマシタユウジ]
1958年、広島県生まれ。東京大学大学院博士課程修了。室町時代の水墨画を主な研究領域としながら、写真・マンガ・現代美術なども論じる。近年は美術展企画にも精力的に取り組んでいる。論文「夏珪と室町水墨画」で第5回国華賞。現在、明治学院大学教授。近著に『岡本太郎宣言』(平凡社)、『室町絵画の残像』(中央公論美術出版)、赤瀬川原平との対談集『京都、オトナの修学旅行』(淡交社)など
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