出版社内容情報
『かがみの孤城』『ツナグ』の辻村深月がいまこそ伝えたい「言葉のちから」。「正解」のない世の中で、自分の言葉で考え、気持ちを伝えられるようになるために――人気作家が自らの体験をもとに語りかけるエッセイ集。〔毎日小学生新聞大好評連載中〕
内容説明
辻村さんは大人なのに、どうして子どもの気持ちがわかるのですか?あの時、のみこんだひと言。いま感じている気持ち。その言葉はいつか必ず、あなたを助けてくれる。学校生活、出会いと別れ、読むこと、書くこと―。自らの体験を元にまっすぐに語りかけるエッセイ集。
目次
はじめに あなたの言葉
第1章 じぶんの心を知る
第2章 書くことつくること
第3章 読むこと
第4章 あなたの時間があなたをつくる
おわりに 先が見えないおもしろさ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
170
辻村 深月は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。毎日小学生新聞に月一で連載されていたエッセイ集、子供向けではありますが、大人が読んでも癒されると思います。 https://mainichibooks.com/books/essay/post-664.html2024/05/17
いつでも母さん
149
『何にも流されない私自身の言葉』はじめにの中にあるこの言葉にドキリとする。コロナ禍にスタートした辻村深月さんの毎日小学生新聞・月一連載をまとめたエッセイ。小学生新聞と銘打ってるのだが、十分大人の私が読んでもハッとさせられたり反省したり(汗)はて、十分大人な私?いつからそう思うようになったのか?←そこから?いや、そうなのだ。この齢になっても子どもの頃の自分と何ら変わらないものが確かにあるのだ。ただ、私が子供の頃、親はやりたい事を応援してくれるなんてことはなくて・・まぁそれはまた別の話で。 2024/04/15
ミナミハハ
71
2020.4~2024.1「あなたの言葉」毎日小学生新聞掲載。これから大人になる人たちに向けて書かれた作品ですが、作者が子供の頃出逢った作品に、“私も読んだ”と嬉しくなったり、同じような体験に”ウンウン”と懐かしく想い出したり、あの頃の想いを言葉にして貰ったり、気付かされたりと大人(成りきれてない?)の私も大満足の一冊でした。2024/04/24
ごみごみ
66
エッセイとは知らずに図書館で借りた本。毎小新聞に連載されていたとのことで、小学生向けに書かれているが、大人が読んでもなるほど!!と思える内容。第3章「読むこと」を読みながら、ふと中学で同じ部活(演劇部)だった同級生のことを思う。その友人は当時から読書家で、部活の時におすすめ本を教えてくれた。図書室へ一緒に行ってよく本を借りたなぁ。それが私が読書好きになったルーツかもしれない。同じクラスになったことはなく、高校も別だったけど、今でも年に数回会う仲の親友。今でも読書は続けてるのかな?今度会ったら聞いてみよう。2024/04/20
pohcho
62
毎日小学生新聞で月一連載していた記事をまとめたもの。子どもに語りかけるような文章だが、大人が読んでも十分面白い。「おわりに」の辻村さんの小説の書き方を読んで、本当に物語るために生まれてきた人だと思った。2024/05/09