経済成長なき幸福国家論―下り坂ニッポンの生き方

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経済成長なき幸福国家論―下り坂ニッポンの生き方

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  • サイズ B40判/ページ数 187p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784620324494
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0034

出版社内容情報

藻谷浩介氏(「里山資本主義」)×平田オリザ氏(「下り坂をそろそろと下りる」)初の対談!!

「将来は絶望」と言われて久しい日本。確かに、少子高齢化が訪れ、長年デフレにあえいだ経済はいまも低成長を続けている。日本に住んでいるとこうした状況に閉塞感を感じざるを得ない。
だが、ひとたび視線を海外に向けると、逆に世界で日本に匹敵する豊かな国がほかにあるだろうか? 治安がよく、経済的に豊かで、宗教のタブーも少なく、文化的な伝統もある。居ながらにしてあらゆる商品が手に入るだけでなく、アニメやゲームなど最新の文化もあふれている。その証拠に日本を訪れる外国人観光客は年々増加している。

現状を楽観しすぎないことも重要だが、我々は悲観し過ぎではないのだろうか。この国に足りないものがまだまだあるのは事実だが、現状でも間違いなく美しく豊かな国であることを、まず認める必要があるのではないだろうか。

藻谷浩介氏は「データを見れば現状は悲観しすぎ。この国には豊かな蓄積がある」と断言する。岡山県奈義町の合計特殊出生率は全国平均を大きく超える2.81。自治体と住民の協働で進めた取り組みが実を結び始めている。
「元気な地方に面白い人材が現れている。下りの先に未来が見えてきた」と語る平田オリザ氏は、介護演劇や認知症演劇の試みを紹介。ユニークな取り組みの向こうにこの国の将来像が見え隠れする。

経済成長がなくとも、幸福な国家は実現可能と語る両氏。高度成長時代の世界観を捨て、低成長時代にふさわしい「コラボ社会」を目指すことが、美しいこの国の活力を呼び覚ます。

ピンチにこそチャンス」を見いだす二人が、これからを担う世代にむけてこれからの希望を語る!!

内容説明

下山の時代を、より“おもしろく”。

目次

1章 上り坂から下り坂へ、時代の節目を生きる(怒りの正体;言論の自由を断固守りたい ほか)
2章 地方の活力に学べ(銀行より劇団;子どもを産む活力 ほか)
3章 下り坂か、高原か(寂しい人をほめる;イノベーションで成長は無理 ほか)
4章 おもしろい生き方ができる、おもしろい国(なぜ就職しなければならないのか?;評価の奴隷 ほか)

著者等紹介

平田オリザ[ヒラタオリザ]
1962年東京都生まれ。劇作家、演出家。劇団「青年団」主宰。国際基督教大在学中に劇団「青年団」を結成。「東京ノート」で岸田國士戯曲賞。鳩山政権で内閣官房参与。大阪大COデザインセンター特任教授。東京藝術大特任教授

藻谷浩介[モタニコウスケ]
1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外90カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

38
自分の指向性と一致するお二人の思考。ヒトがヒトであることを、基本から考え直すところから始めること。ヒトは社会の一員としてのポジションが大切だと思う。世間ではなく社会の一員。全体として人口減の中での取り合いに辟易としていると思うのだが。今の自分は、活性化の3文字が好きではなく、またウェルビーイングも数値化されファッション化しているこの国の今。ウィークタイズと、文化的側面の力が、キーになると考えている。演劇情動療法を初めて知ったが、大きなヒントがここにあるように思う。2023/06/01

壱萬弐仟縁

33
本書では、できる限り、「成長はしないけれど貧乏にはならない」方策を、具体例をあげて、明るく示したつもり(5頁)。平田先生は、文化政策に関しておもしろい点は、他の政策は日本は非常に中央集権官僚国家なんだけど、文化政策だけは中央省庁がないという特殊な環境にあること(38頁)と述べる。藻谷先生は、人間は最初から芸術活動をしている。農業が始まって戦争するようになる、はるか以前から(59頁~)と述べる。平田先生は、小さな役場や共同体では、一人が複数の仕事をこなすのは普通のこと。人口減少社会で、 2018/04/13

てつJapan

16
【とても良かった】頭の悪い感想ですが、なんか良かったです。地方自治体、共同体、そして私たちの「下り坂をそろそろ下りる」方法について。藻谷さんが結構とんがっている。2021/02/02

Sakie

12
アトキンソン氏が指摘するような努力を経済界はすべきで、しかし他方では、今と同じを維持できない以上、下り坂の日本の暮らしがどうなるのか気になる。数字とたくさんの実例からお二人が描く像はだいたい共通している。金銭を稼ぐことに消耗するのではなく、かといって帰農100%でもなく、複業や半農半Xなど、古くて新しい多様な生き方が地方では既に生まれている。多様で小さな活動には入りづらい雰囲気があるが、これは必要が生じれば越えられるものだろう。食料とエネルギーの自給率をどうやって上げるかなあ。たくましく楽しく生きる術。2019/11/29

tolucky1962

9
一律教育エリートに自己決定力がない。蹴落とすより楽しく生き抜け。金融緩和危険に黙る財界人,ネトウヨに自主規制のマスコミ,政権批判への攻撃に反応する大企業を批判。会社人は専門性上がるも会社依存。親の貧富が競争を阻害。教育公費を上げ地方分権させ多様性拡大を勧めている。環境に優しい省エネ,無料ネットは成長せず。賃上値上のみ。人口減,エネルギー食料が足る将来は明るい。好景気資産を残せず経済成長狙うは危険。老球投手は直球磨ぐか変化球かコーチか解説者・芸能人か,過去の金で遊ぶか。下山思考はひとつの道でしょう。 2020/07/25

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