畏るべき昭和天皇

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畏るべき昭和天皇

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  • サイズ B6判/ページ数 315p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620318455
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0095

内容説明

自らを語らず、記録を世に伝えることもなく激動のときを生きた、昭和天皇。その知られざる内面を照射する画期的な論考。

目次

記憶の王
“御聖断”とは、何か
もう一つの“御聖断”
大東亜戦争と国際法
「カゴの鳥」からの脱却
天皇の「私の心」
立憲君主の激怒
「統帥権干犯」問題
天皇の戦争責任その一 近衛との確執
天皇の戦争責任その二 常なる心(コモンセンス)
天皇の戦争責任その三 陸軍を迎える最後のチャンス
「天皇の国家」という意識
天皇制下の民主主義その一 敗戦前後
天皇制下の民主主義その二 外の文明を受け入れつつ
天皇制下の民主主義その三 マッカーサーを押し返す
権力の彼方へ

著者等紹介

松本健一[マツモトケンイチ]
作家・評論家・麗澤大学教授。1946年、群馬県生まれ。東京大学経済学部卒、法政大学大学院修了(近代日本文学)。『近代アジア精神史の試み』でアジア・太平洋賞を、『日本の近代1 開国・維新』で吉田茂賞を、『評伝 北一輝』で司馬遼太郎賞、毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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勝浩1958

3
本当に昭和天皇畏るべしであった。官僚や政治家や軍人よりはるかに物の見方・感じ方のレベルは超越していて、時々刻々の世界情勢を見据え、国家と国民と皇室の存続と「君臨すれども統治せず」というイギリス風の立憲君主制を貫こうとしていたことが判然とした。 2・26事件の決起将校たちや近衛文麿首相や杉山元・陸軍参謀総長に対する言葉には圧倒的な凄味を感じる。 結局、最後まで戦争に反対し続けたのは昭和天皇ひとりであったのではないのだろうか、という気がするのである。2012/02/28

メルセ・ひすい

1
9-45 赤51 擁護論 藤原雅彦・昭和天皇がおられなければ、戦後の日本はイラク状態になったに違いない。専制君主システムは西郷隆盛・伊藤博文・井上毅や乃木希典・薩長で見事にシステムに耐えたのが明治天皇・耐えられなかったのが大正天皇・昭和天皇は明治天皇に憧れつつ、昭和史の中で「ただ一人の闘い」をせざるを得なかった。・・天皇は有史以来、ご判断されない。「あっ・ソオ・・・」 島国の受け入れ文化。自らを語らず、記録を世に伝えることもなく、激動の時を生きた昭和天皇。その畏るべき決断、畏るべき人生とは。画期的論考。2008/02/03

左脳

0
昭和天皇については全く知識がなかったけど、ちょっとだけその像が見えた気がする。とはいえ、やはりまだまだ迂闊なことはいえない。2009/06/26

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