内容説明
素粒子?ニュートリノ?カミオカンデ?科学の現場から見たニッポンの現在・未来。エース記者がおくる人気の新聞コラム。コラムは原則として新聞掲載時のまま、書ききれなかった内容を新たにエッセイとして書き下ろした。
目次
1 理系と文系のあいだ(科学技術を鍛える;作る人・使う人 ほか)
2 未来の住みごこち(二一世紀の予言;先端技術の節度 ほか)
3 科学記者の現場(役に立ちますか?;「家族」を残して ほか)
4 女は科学に向かないか(「なんとかせい」;少子化と迷信 ほか)
5 科学大国はどこへ(マタイ効果;脱「ではのかみ」 ほか)
著者等紹介
元村有希子[モトムラユキコ]
1966年生まれ。九州大学教育学部卒業。1989年毎日新聞社入社。西部本社報道部、下関支局などを経て毎日新聞東京本社科学環境部記者。2006年、第1回科学ジャーナリスト大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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羽
9
☆☆☆ 毎日新聞科学環境部の元村さんが2004年から2年10ヶ月にわたって書かれた「発信箱」という毎日新聞のコラムに内容を追記したエッセイ集。当時の政治、国際情勢、自然災害、教育などテーマは幅広く、簡潔で読みやすい文章だった。新聞の醍醐味は、話題のニュースを織り交ぜたコラムが読めるところ。現在はどんなコラムを書かれているのだろうと、久しぶりに新聞を開きたくなった。2018/10/01
ねっしー
3
タイトルと中身、だいぶ違う気がする。新聞で科学分野欄を担当する記者の、実際に書いた記事を集めた本。取り上げられている内容は、科学技術、教育、環境問題。原発や築地問題など、著者の指摘は10年後の現在でも的を射ているものが多い。「文系」の意識のある人が、理系に興味をもつきっかけにはなるのかな…。「理系の考え方のプロセスを知りたい!」と思っている人には、不向き。2017/03/20
to$hi
1
仕事柄最近すごく科学に興味がある。今からやり直すのは難しいかもしれないが科学技術創造立国実現のための「裾野」ではありたいな。10年近く前の著書であるが、政治の問題、教育の問題、そして社会の問題が今も変わらず未解決であるのに驚く。著者が指摘した問題が現実となっている問題もある。決して解決できない問題ではないのに。。。2014/12/10
オランジーナ@
1
それほど理系思考でもなかった。2014/11/23
ゆうちゃん
1
理系思考という題名は内容に合っていないのではと思うが、当時の社会全般に関する話が散りばめてあって面白く読めた。文系と理系。あなたはどっち?それとも両方?2013/07/07