出版社内容情報
匿名社会の恐怖、拡大するネット犯罪…。ネット社会の急速な進展は、我々の生活に便利さや効率をもたらす一方、さまざまな負の部分を生み出している。ネットは我々をどう変えるのだろうか。また我々はネット社会をどう築けばいいのか。ネット社会に警鐘を鳴らした毎日新聞取材班による大反響連載「ネット君臨」の書籍化。
本書では、国内最大のネット掲示板「２ちゃんねる」に代表される匿名による誹謗・中傷が人々の暮らしに深刻な影響を与えている実態を現場から報告。「２ちゃんねる」の管理人ひろゆき（西村博之）氏にインタビュー。さらに国の政策がインフラ整備に偏り、企業や個人のマネーゲームを生んでいる実態や米国、韓国、中国のネット犯罪の現場をルポ。マスコミがこれまでほとんど触れてこなかったネットの問題点に真正面から切り込む。
内容説明
匿名社会の恐怖、拡大するネット犯罪…ネットは我々をどう変えるのか。
目次
第１章 失われていくもの（難病児募金あざける「祭り」；「エサ」総がかりで暴露 ほか）
第２章 ＩＴ立国の底流（富生んだＩＴ戦略；ＩＴ立国を目指す日本はどこへ向かっているのか―ＩＴ戦略本部の舞台裏 ほか）
第３章 近未来の風景（米国；韓国；中国）
第４章 私の提言（人間と言葉―作家・平野啓一郎氏；児童ポルノ―歌手アグネス・チャン氏 ほか）
第５章 ネットからの反響（読者の声；「失われていくもの」への反響 ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダンボー1号
8
三橋氏のマスコミ非難本からここに辿りつく。アマゾンなど酷評多し。でも言うほどそんなに酷いのか？新聞社がネット下に見るという前提で読めば層いう受け取り方にもなるだろうが よくあるネット野弊害纏めと思えばよくまとまっているでしょう。私はネット実名もしくは年齢制限賛成だから評価が甘いのかも。2015/07/10
kakaka＠灯れ松明の火
4
2007年に毎日新聞に連載されていたものを、まとめてありました。「こんなことあったなぁ」とか「あれ？最近のできごとじゃなかったっけ？」と、後から読むのも良いものです。2010/05/09
Kentaro
1
ダイジェスト版からの要約 最大の掲示板「２ちゃんねる」の管理人、ひろゆき（西村博之）氏は毎日新聞のインタビューに「ネットの仕組みだから仕方ない」と答え、規制は難しいとする認識を示した。彼は、1976年生まれ、2000年に中央大学文学部を卒業。米国留学中の99年５月に匿名掲示板「２ちゃんねる」を開設、管理人に就任。2006年末からは動画共有サービス「ニコニコ動画」をスタートさせ話題を呼んでいる。ひろゆき氏は76年生まれ。その前後に生まれた通称「ナナロク世代」は「ミクシィ」や検索サービス「はてな」の社長らだ。2018/06/21
