内容説明
邪魔だ！だけど…。夫も、妻も、子も、家族だけれどひとりでいたい―。「家族する」ことがプレッシャーである現代の、現実と病理をみつめ、希望を探るルポ。
目次
第１章 飢える子どもたち（消えた食事；カネという名の暗雲 ほか）
第２章 主婦はどこへ行く？（ファジー妻；無能バッシングに揺れて ほか）
第３章 家庭内ピエロになる夫（妻の束縛スパイラル；男の意地は捨てました ほか）
第４章 親と子の愛憎葛藤（キャリアＶＳ専業母；砂上のパラサイトファミリー ほか）
第５章 明日への不安（結婚できるかできないか；心の病を抱えたとき ほか）
著者等紹介
石川結貴［イシカワユウキ］
１９６１年静岡県生まれ。２児の母。妻や母親、家族の問題を取材、独自の視点で追求する手法に定評がある（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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kinkin
39
家族とはなんだろう。孤独でできているというタイトルは真っ向当たり前だと感じた。 しかしその孤独の意味が月日とともに変わってきていることは確かだと思う。太古の家族、江戸時代の家族、明治から昭和にかけての家族、そして今。母親、父親、子供。それぞれの立場、関係において様々な問題や歪みが現れてきた。しかしそれはあくまで以前と比較してのことで今を暮らす家族にはそれほど違和感はないのかもしれない。離婚や不倫、児童虐待etごく当たり前に身近で現れる。うまくいかないのが家族という前提で暮らすことが大事な時代なのだろう。2015/05/23
スノーマン
28
モンスターマザーの内容とかぶるものが多かった。モンスターマザーを読んだ際の、ショック再びとでもいう感じ。何度読んでもやっぱり怖いな。良い家族って誰かが我慢して成り立っているとしたら、それで良いのかな…？家族から離れたいわけではないけど、自分の時間も欲しいというのはすごく共感できる。家庭に頑張る人と、違う頑張りに消化させて行く人。二極化になっていくのかな…。バランス良く生きるためには何が必要か、学校でも家庭でも教えていく必要があるんだと感じる。2014/10/29
ネジとサビ
6
私たちが知っている、「ある家族」のイメージは、ドアを開けて出てきたことだけ。 多くは閉ざされたドアのあちら側で、実際は何がどう営まれているのかは闇の中。 面白かったが、ハァ～っと思わずため息がこぼれる本だったな。2020/11/16
サラ．K
5
少し前に書かれた本なので、今はもっと状態が悪くなっている可能性もある家族のレポート。虐待する母親の気持ちが理解できてしまう。わたしも予備軍なのか。家族といってもやはり個人の集まり。あるていどの孤独は必要なのだろう。2011/12/15
小葉
2
○ 「モンスターマザー」と被っている内容も多い。私がこの手の本を読むのは、自分はマシと思いたいからかな、自分だけじゃないと安心したいのかな。これから先のことを思うと鬱々としますなぁ。2008/10/22
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