内容説明
「一億総中流」時代が終わり、格差が広がりつつある日本。人も会社も横並びが崩れ、「勝ち組」と「負け組」にはっきり分かれていく今、私たちが生きているのは「縦並び社会」ではないか―。取材班は、格差の現場を歩き、読者とともに紙面を作り、日本の目指すべき針路を探った。
目次
第1部 格差の現場から(派遣労働の闇;寝ずの時速90キロ ほか)
第2部 読者の声を追って(バス運転手の過酷;「派遣」に冷たい法律 ほか)
第3部 格差の源流に迫る(規制緩和へ一直線;自治体の破綻は「自己責任」 ほか)
第4部 海外の現場から(混迷する教育―韓国、英国、フィンランド;民営化の行方は―ニュージーランド ほか)
第5部 識者からの提言(競争万能を超えたシステムをいかに構築するか(内橋克人(経済評論家)/ジョセフ・スティグリッツ(ノーベル賞受賞経済学者))
労働者をどう守るか(松浦元男(樹研工業社長)/森岡孝二(関西大教授)) ほか)