引き裂かれた声―もうひとつの20世紀音楽史

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  • サイズ B6判/ページ数 245p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620315256
  • NDC分類 762.06
  • Cコード C0095

内容説明

黒人音楽、ユダヤ人音楽、沖縄にたくわえられた豊かな歌…。アイデンティティを引き裂かれた者たちが、その只中で震える声を上げる。国家に抗し、民族にも収まらぬ分裂した音が、未来の自由を夢見る。

目次

黒と褐色のファンタジー―デューク・エリントンとマーカス・ガーヴェイ
ロマの少女とメランコリーの思想家
バルトークのイミテーション民俗音楽
ユーカリ・タンゴ―レーニャとヴァイルのパリ
アドルノの苦い誤算
ユンタの魔法―八重山の神歌
フルトヴェングラーを聴く丸山真男
ジャズのリゾーム都市―カンザス・シティのチャーリー・パーカー
モンクのいる中華料理店
ジャズ狂いのボストン・ボーイ―アメリカの「非ユダヤ的ユダヤ人」〔ほか〕

著者等紹介

平井玄[ヒライゲン]
1952年東京生まれ。音楽、思想、社会等幅広い領域を、独自の視角で論じる。早稲田大学文学部抹籍。1980年、竹田賢一らと先鋭な音楽批評誌『同時代音楽』を創刊、ジャズを中心とする音楽のプロデュースや、様々な社会運動にも携わる。92年には、パレスチナから音楽グループを招聘し、コンサートを催した。現在、早大文学部講師
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