優生学の復活?―遺伝子中心主義の行方

優生学の復活?―遺伝子中心主義の行方

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620313986
  • NDC分類 498.2
  • Cコード C0036

内容説明

「悪い」素因をもった人間を抹殺しようとしたナチの優生政策は邪悪なものだった、と誰もが思う。しかし、急発展する現在の遺伝学が行きつく先も、結局同じだ、と著者は言う。かつて強制的に行われた選別が、自由市場のもとで行われるようになるに過ぎないのだ。病気と犯罪が減ったとしても、人間の平等と個人の絶対性を基本にした近代のモラルは破壊されるだろう。人間「改造」を可能にした科学が生み出す21世紀の悪夢を予見する。

目次

生命の秘密?
未来
神と爆弾と二重らせん
優生思想(不幸でいる権利;ひたいの入れ墨)
万能の遺伝子
破滅の種
クモ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゼロ

1
遺伝的多様性により、進化、生存の可能性が高まる。マラリアにかかりにくい側面を併せ持つ血友病遺伝子に代表されるよう、現在は病原遺伝子と思われているものも今後の自然淘汰に打ち勝つ要因になるかもしれない。人間の尺度で優性政策を行うのは危険だと考える。2013/06/07

リール

0
4.52015/01/01

Jagrass03

0
専門書ではないものの、思っていたより難解だった。「遺伝子があるから人間は平等では有り得ない」から「ではどう生きるべきか」まで、しっかりと筆を進めている著者の聡明さが素晴らしい。2011/06/09

kozawa

0
遺伝子判断でQOLに影響する部分が明らかになっていくと、個人の選択として優生学的なものがまた問題になってくるのでは。他の問題も取り上げているけれど、当然の指摘。論点としては本書の内容は全部カバーして語るのはもはや前提か。非常に面白い本書。2010/09/02

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