内容説明
知・仁・勇、すべてを兼ねそなえた男・田横。始皇帝死後の大動乱期、幾多の群雄のなかで最も光彩を放った英傑の波瀾の生涯。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
42
人格について考えさせられます。趙高になるか田横になるか。自ら選ぶことができることで本音の部分はどうなのだろうと思いました。生まれつき所持しているものもあるでしょうが、それを生かすも殺すも選択次第と言っても良いかもしれません。2024/04/03
R
21
秦が滅ぶ様、その陰で諸侯がどう動いたかを描いた内容でした。精錬であるというひとつに特化した、田氏一族を描きつつ、その裏で悪徳に蠢く官僚の代表ともいえる趙高などを見せて、この時期の混乱を理解できました。項羽と劉邦という一代英雄がここに現れてくるけども、彼らもまた私欲に沿ったのではないかという疑問が秀逸で、大望が天下をすべるそれではないとも思いつつ、物語として清潔さに寄り添ってしまいながら、下巻でどうなるか、楽しみで仕方ないところで終わりました。2017/12/01
ジュール リブレ
17
いよいよ覇権を誇った秦帝国も崩壊。趙高って、何がしたかったんだろうか。はたまたあれだけの大帝国が一瞬にして崩壊していく。。。2015/08/24
Tanaka9999
2
中巻まで読了。 なじみの薄い人物が多いが、どうも読みずらい部分が多い。 この作家はよく読めるのと読みづらいのが両極端のような気がする。2018/01/14
張
2
藺と蘭を読み間違えて、「もっと違う形の字の名前にしてよ」と泣きそうになった。魏冄と白起の名前が出てきてテンションあがってしまった。今、ちょうど発売されている劉邦と同じ時代を違う視点から見ている感じ。2015/06/17
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