内容説明
犯罪が犯罪を呼び、増殖し続けるレディ・ジョーカー事件。犯人たちの狂奔と、それを覆い尽くす地下金融の腐臭は、いつ止むのか。そして、合田雄一郎を待つ驚愕の運命とは―高村文学の新たな頂点を記す、壮大な闇の叙事詩、ここに完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ＠2019.11.2～一時休止
135
犯人・企業（被害者）・警察・マスコミのそれぞれの攻防が面白い。ただいろいろ判らなかった事が多い（２回目のLGは結局どうなった？・布川は？・行方不明者は？）のが残念。2016/01/07
NAO
75
作者の描く世界は本当にリアル。その取材力には、毎回驚かされる。細かいことがらをこつこつとただひたすら積み上げていく、作者の作品にはそういったイメージがあるが、この作品ではそれが特に有効だったと思う。個人的には、何度も書き直された文庫本より、加納検事が弱さを見せる初版本が好き。2020/03/23
papako
69
長かった！とにかくものすごい量の情報量、文字数です。下巻を読んでも文庫の印象は変わらず。しかし、主軸になる企業恐喝。それにまつわる株の仕手戦、総会屋、ジャーナリストの活躍、内部告発などなど他視点の事件の展開に頭はフル回転。それでも、自分にとっての主軸は合田の内面であり、登場人物達の心の動きでした。始まりは被差別部落の問題、しかし着地してみれば差別はどこかに置き忘れられ、大きな社会の闇に個人の想いは飲み込まれてしまう。この合田が二万の傘を買ったり、野菜を作るようになる過程が読んでみたいなぁ。さて文庫も！2016/09/09
i-miya
69
2014.01.26（01/04）（つづき）髙村薫著。 01/06-01/10 場所は江東区某所。 女のジョーカーとは？ 5/9（火）、朝の会見、カルト教団幹部の取り調べ、進展だけ。 05/09（火）、日之出、東京支社、怪しい。 05/09（火）、日没前。 05/09（火）、2225、東京支社、白無地ワゴン車一台出る、運転手ランニング一枚、無線機警戒か。 05/09（火）、2248、隅田川、越えた。 05/10（水）、0000、まで待って。 05/09（火）、2324、現金運搬車移動中。 2014/01/26
i-miya
67
2014.02.24（03/04）（つづき）髙村薫著。 01/14- 名簿、会員一号、二号、～二十四号まで。 二十四号は、（株）ジーエスシー、とあった。 二度、目を走らせた。 半月前、法務局で調べた。 正式には（株）ジェネラル・ストック・クロニクルだった。 1990.10、設立。 投資のコンサル業務、雑誌発行、とあった。 菊池武史。 いつのまにか思いは、小倉・中日疑惑へ行く根来。 旧中日相銀の創業者一族が第三者に持ち株を譲渡した。 2014/02/24
