長英逃亡 (愛蔵版)

長英逃亡 (愛蔵版)

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  • サイズ A5判/ページ数 631p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784620105703
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

緊迫感溢れる筆致で描く著者の代表作。時代を先駆する男、高野長英の前途を扼する峻烈な運命。獄中五年、放火・破牢の後に繰り広げられる、六年四ヵ月に及ぶ凄まじき逃走の日々。その果てに待つ悲劇の結末。―惨殺。綿密な調査を基にした斬新な解釈で孤高の洋学者・高野長英の逃亡行を活写した歴史小説の金字塔。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふじさん

84
吉村昭の600ページを超える力作、二日がかりで読んだ。長英は、著書「夢物語」が原因で蛮社の獄で永牢になった。母への思いや兵書の翻訳への思いが捨てきれずに、牢屋敷の放火、切放しで牢を出て、多くの知人の庇護を受け、6年4ケ月の凄まじい逃亡の日々を続けることになる。江戸町奉行の執拗な探索をかいくぐり長英の逃亡劇は続くが、多くの知人の犠牲を強いることになる。吉村が多く資料の基づき緊迫感溢れる筆致で描いた作品。長英の生きることへの執念と追う町奉行所の執念には、驚きしかない。悲劇の結末が悲しい。死ぬのが早すぎた。 2021/10/17

ひこまる

1
結末は分かっているのに手に汗を握る展開の連続で分厚い本なのに一気に読んでしまった。それにしても逃亡の長英を助ける人々の義侠心はまさに凄まじいの一言。自分達も危険なことを分かっていながら・・・人に惚れるということは時には恐ろしい。2012/05/14

たまうさ

0
再読。蛮社の獄まえは決して好かれていたとは言えない高野長英を匿って、逃亡を助けてくれる蘭学者たちのネットワークと言うか、同学の志的な繋がりに打たれた。2016/02/08

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