出版社内容情報
私達の回りにあふれる多くのものは,厳密な意味での「ことば」ではなく,何らかの意味を持つ「ことばらしいもの」(=記号)として存在し,私達の生活,環境世界,生命体と深く関わっている。衣食住や芸術,メディアから構成される「人間の文化」と,動物,植物,生命体の生命維持活動から成る「自然の世界」における営みを記号現象として横断的に捉え,「意味の伝達,解読」という記号過程を考察するとともに,現代の記号論の可能性について解説している。「ことばの再認識」「記号の諸相」「記号現象としての文化」などの章で構成。
1.<ことば>と<ことばらしいもの>
2.<ことば>の再認識
3.<意味>の意味
4.記号の諸相(1):<有契性>と<無契性>
5.記号の諸相(2):<記号表現>と<記号内容>
6.記号の諸相(3):<テクスト>
7.記号の諸相(4):<機能>
8.記号現象としての文化(1):<詩学>
9.記号現象としての文化(2):<イメージ>的なもの
10.記号現象としての文化(3):衣・食・住
11.記号現象としての文化(4):広告・宣伝
12.記号現象としての生命(1):<動物記号論>
13.記号現象としての生命(2):<生物から見た世界>
14.記号現象としての生命(3):<生命記号論>
15.<記号>の進化