出版社内容情報
政治や安全保障の分野で頻出する『抑止』という言葉。
よく見るが、これほど理解が曖昧な言葉はない。
「核の抑止力」「平和と安全のための抑止力の強化」「ジェノサイドの発生抑止」「日米同盟の抑止力の強化」……連日新聞紙上を賑わす『抑止』。使用頻度の較べてその言葉の理解は、残念ながら浅いのではないだろうか? 本書は安全保障の最前線で活躍した元陸将が、まず『抑止』の概念を説き、その成功例と失敗例を史実から検証していく。読了すれば新聞国際面の見え方が変わってこよう。
内容説明
「柔能く剛を制す」「戦わずして勝つ」ための根本思想とは?安全保障の場で頻出する「抑止」という言葉。重要とされるが、そもそもどういう意味なのか?どんな実践を伴うのか?安全保障の最前線にいた元陸将が過去の事例を基にわかりやすく説く!
目次
序章 抑止とは
第1章 家康と秀吉の葛藤と駆け引きに見る抑止
第2章 抑止が成功した例
第3章 抑止が失敗した例―古今東西の戦史など
第4章 強大国の脅威に晒される弱小国の抑止
第5章 日本が学ぶべき抑止に関する教訓
著者等紹介
福山〓[フクヤマタカシ]
陸上自衛隊元陸将。1947(昭和22)年、長崎県生まれ。防衛大学校卒業後、陸上自衛隊に入隊。1990(平成2)年、外務省に出向。その後、大韓民国防衛駐在官として朝鮮半島のインテリジェンスに関わる。1993年、連隊長として地下鉄サリン事件の除染作戦を指揮。九州補給処処長時には九州の防衛を担当する西部方面隊の兵站を担った。その後、西部方面総監部幕僚長・陸将で2005年に退官。ハーバード大学アジアセンター上級研究員を経て、現在は執筆・講演活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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