内容説明
“グレンデル”という伝説の巨人の名が付けられた基地の恐るべき正体と、そこに込められた暗い野望の姿が徐々に明らかになり、北極は風雲急を告げる。マットとその元妻ジェニファー、グレンデルに魅せられた科学者たち、新聞記者のクレイグ、ロシア海軍提督ペトコフ、デルタフォース、そして“生きているはずのない者たち”…。それぞれの人生と人類の未来を懸けた極寒の闘いは驚きのクライマックスを迎える―。冒険小説の新たな巨匠が企みの限りを尽くして描き出す怒涛のエンタテインメント!
著者等紹介
ロリンズ,ジェームズ[ロリンズ,ジェームズ] [Rollins,James]
1961年イリノイ州生まれ。ミズーリ大学で獣医学の博士号を取得後、カリフォルニア州サクラメントに移り開業。1998年頃から作家活動を始め、続々と作品を発表
遠藤宏昭[エンドウヒロアキ]
1952年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒、ブリティッシュ・コロンビア大学大学院修士修了。専攻は言語教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
39
ノンストップの小説ですね。まあ作者は本当に映画をイメージして書いているのでしょう。クライブ・カッスラーが年をとられたのでそれに代わる作者ですね。冒険のものでは今一番脂が乗りきっていると読んでいて思いました。私も犬が好きなのでここに出てくる犬が気になってしょうがありませんでした。2014/11/11
goro@80.7
35
最後までアンコの詰まった手に汗握るストーリーでありました。巻き込まれる民間人のマットとジェニファーの関係や狼犬ベインも含めて登場人物のキャラクターも立ってるし再生の物語だし、危機のてんこ盛りでありました。ロリンズ面白いわ!2015/07/19
RIN
34
最後の最後までほっとさせることなくノンストップで突っ走った〝科学スリラー”だった。閉所恐怖症のくせに潜水艦ものが好きな自分としては、潜水艦と氷床と二重の閉所に息苦しくて仕方なかったが、米露の見えざる暗闘とえげつなさにワクワクドキドキが止まらない秀逸なエンタテイメント。ノンシリーズだけに人物描写も丁寧な上、著者が24歳でドクターとった獣医学博士とあって動物や生物の描写も興味深かった。上巻で気になった訳者が変わったことで感じた違和感も内容の緻密さと生真面目な文体がマッチしてしっくりくるようになった。2016/03/09
あっちゃん
29
下巻は息つく暇も無いジェットコースターストーリー!すぐそこにいるのに出会えないもどかしさや、奇跡の再開など、ご都合主義的な辺りもフィクションの醍醐味(笑)2016/04/10
absinthe
24
謎が謎を呼ぶ。恐ろしい怪物との戦い。ロシア軍特殊部隊との戦い。そして米軍デルタフォースも味方ではないかも?登場人物は、ふたつの基地を行ったり来たりしすぎだろう。何往復した?それでもクライマックスはロリンズ節。さすがと思わせる迫力と読後感。