内容説明
北極海を潜行中の米海軍調査潜水艦が、最新鋭ソナーで浮標する氷島の内部に廃棄された基地らしきものを発見した。モニタには多くの人間の死体と、何物かの蠢く影が映り込んでいた―。2か月後のアラスカ。元グリーンベレーで野生動物監視員のマットが、攻撃を受け墜落したセスナから新聞記者のクレイグを救出。クレイグは北極の米軍基地オメガへ取材に行く途中だった。マットは別れた妻とともに、謎の追撃者を振り切り記者をオメガへ送り届けようとするが、そのとき北極では恐るべき事態が出来していた―。
著者等紹介
ロリンズ,ジェームズ[ロリンズ,ジェームズ] [Rollins,James]
1961年イリノイ州生まれ。ミズーリ大学で獣医学の博士号を取得後、カリフォルニア州サクラメントに移り開業。1998年頃から作家活動を始め、続々と作品を発表
遠藤宏昭[エンドウヒロアキ]
1952年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒、ブリティッシュ・コロンビア大学大学院修士修了。専攻は言語教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
44
ジェームズ・ロリンズのシグマシリーズを集中的に読んでいるのですが、これはそのシリーズ以外のもので、海洋ものです。というとほかのシリーズを思い出してしまうのですが、これは全くいい意味で期待が外れました。謎が謎をよぶような感じで引き込まれてしまいました。下巻を早く読みたいものです。2014/11/09
absinthe
37
シグマフォースシリーズのロリンズが他の主人公で描いた世界。アメリカと旧ソ連の秘密の計画の存在も明らかになる。アメリカロシアの駆け引きが面白い。著者は獣医だった。生き物の描写がリアルなのはその経験とも関連するのだろう。コワルスキーという兵士が登場するが後のシグマフォースのメンバーか?怪しい新聞記者は何かの伏線だろうか。
あっちゃん
31
アマゾニアが気に入ったので、こちらにも触手を伸ばしてみた(笑)軍隊やお国レベルのゴタゴタやらのせいか、前半はイマイチ乗り切れないまま、だらだら読んでたけど後半に入って、段々と乗ってきた!アレよりも凄いのってなんだ?下巻へ!2016/04/09
RIN
30
『深海のyrr』系のSF冒険小説。シグマフォース同様、科学と政治とアクション満載。とはいえ、ジェームズロリングらしからぬテンポの悪さで〝ジェームズロリンズ風”になっており上巻はなかなか乗り切れなかった。恐らく、訳者が違うせいかと。翻訳が下手なわけではなく、シグマフォースで慣れた文体で違和感があるのだろう。作風が変わるので、できれば翻訳小説は出版社の垣根を越えて一人の翻訳者で統一してもらいたいものだが難しいのだろうか。あ、話はめちゃくちゃ面白いです。一旦休んで下巻へ。2016/03/03
goro@80.7
28
これはページターナー!面白いわ!危機また危機で追い込まれてるねぇ~。怒涛の勢いで下巻へ突入だ!2015/07/16