脳には妙なクセがある

電子版価格
¥1,760
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

脳には妙なクセがある

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 349p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784594065256
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0095

出版社内容情報

脳にはこんなクセがある!
◎脳はなぜか「数値」が苦手
◎何事も始めたら「半分」は終わったもの?
◎「今日はツイテる!?」は思い込みではなかった!
◎「笑顔をつくる」と楽しくなる!?
◎歳をとると、より幸せを感じるようになる!
◎脳は自分を「できる奴」だと思いこんでいる…
不可思議さに思わず驚嘆!

内容説明

あまりにも人間的な脳の本性。最新の知見をたっぷり解説。

目次

脳は妙にIQに左右される―脳が大きい人は頭がいい!?
脳は妙に自分が好き―他人の不幸は蜜の味
脳は妙に信用する―脳はどのように「信頼度」を判定するのか?
脳は妙に運まかせ―「今日はツイテる!」は思い込みではなかった!
脳は妙に知ったかぶる―「○○しておけばよかった」という「後知恵バイアス」とは?
脳は妙にブランドにこだわる―オーラ、ムード、カリスマ…見えざる力に動いてしまう理由
脳は妙に自己満足する―「行きつけの店」しか通わない理由
脳は妙に恋し愛する―「愛の力」で脳の反応もモチベーションも上がる!?
脳は妙にゲームにはまる―ヒトはとりわけ「映像的説明」に弱い生き物である
脳は妙に人目を気にする―なぜか自己犠牲的な行動を取るようにプログラムされている〔ほか〕

著者等紹介

池谷裕二[イケガヤユウジ]
1970年静岡県藤枝市生まれ。薬学博士。東京大学大学院薬学系研究科准教授。記憶のメカニズム解明の一端として「脳の可塑性の探求」を研究テーマとし、2012年には、これまで未解明だった脳内の神経細胞同士の結合部(シナプス)形成の仕組みを突き止め、米科学誌「サイエンス」に発表。2006年日本薬理学会学術奨励賞、日本神経科学学会奨励賞受賞。2008年日本薬学会奨励賞、文部科学大臣表彰(若手科学者賞)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ガクガク

139
著者が「はじめに」で書いているように、本書のテーマは「脳科学の視点から見てよりよく生きるとは何かを考えること」である。小さな章立てで文章も平易で読みやいのでついつい読み流してしまうが、巻末の参考文献の多さ(何と207!)からも分かるように、最新の脳科学の研究成果と知見に基づいて書かれた一般向けの書である。とりわけ著者の論旨は「人の成長は反射力を鍛えることに一点集約される。そのためには良い経験をして、それをよい癖にすること」。つまり「よく生きる」ことは「よい経験をする」ことなのだ。これを科学的に説いている。2014/10/03

へくとぱすかる

131
脳についての健康に関することがらから、自己に関する哲学的なことがらまで、多岐にわたっての脳科学を、実に読みやすく書いた本。「睡眠時間が短いことは自慢にならない」って、今どきの働きすぎ社会への警告にもなる。驚いたのは、自由意思の問題。それは決して不思議ではなく、脳の進化を考えれば、当たり前であることが示される。私たちはこの事実を前にして、むしろ肯定的に受け入れ、人生の意義を考えるべきかもしれない。2014/02/24

seacalf

117
TVでもお馴染みの東大薬学部、脳研究者の池谷さんの本。20年前の『海馬』の本も面白かったが、これも10年前。日進月歩で現在はさらに研究が進んでいるはずだから最新の著作も改めて読んでみたいが、本作もなかなか興味深い話がわんさか。コーヒーの香りを嗅ぐと他人に対して親切になる、(まだ推測だが)赤色は相手を無意識のうちに威嚇し優位に立ちやすい状況を作る、本番で実力を発揮するには不安を書き出してみる、睡眠によるレミニセンス効果などなど個人的に興味津々。インプットに偏りがちだが改めてアウトプットを意識したいと思った。2023/02/28

ntahima

79
この人の本はいつ読んでも面白い上に、非常に読み易い。本書では著者がナビゲーター役を務めながら、脳科学に関する最新の知見を解り易く紹介してくれる。人は、霊長類の長として合理的かつ独創的に判断・行動していると思いがちだが、実は、脳の特性や錯覚、一種の反射作用によって行動していることが多いという話。この手の話は人間の尊厳を損なうと嫌う人もいるが、私は大好きな分野である。ところで、サンデル教授お得意の“暴走する路面電車”の話は教授オリジナルじゃなかったようだ。今こそ、哲学と科学が再び、融合すべき時ではなかろうか?2012/10/28

鱒子

78
脳に関する研究で〜という論文が発表されています——という感じのことが多々載っています。現時点では調査データの域を出ない内容もありますが、とても面白かった。わたしのような素人には分かりにくい専門の話を楽しく紹介してくれます。実はこの本って「よりよく生きるとは何か」を考えるための本でもあります。2023/02/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/5239450
  • ご注意事項