内容説明
ツイッターで広まるや日本中が落涙。ネットで大反響を呼んだ3・11マンガ。震災報道をもとに描いた、喪失と再生の物語。
目次
祈り―おばあちゃんの願い
喪失―母子家庭の中学生
別離―おじいさんと犬
後悔―ホスピタル
覚悟―町を守ったおまわりさん
福島―老夫婦の決断
受容―自衛隊員の見た空
故郷―菜の花畑
再生―エピローグ
著者等紹介
みすこそ[ミスコソ]
イラストレーター、漫画家。新潟県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、社会人生活をへて、早稲田大学大学院会計研究科在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふじ
13
震災に心を傷めた漫画家が描いた震災。かわいい絵柄だけど、悲しい話。ボランティアツアーに行って「この話を伝えて欲しい、風化するのが1番つらい」と言われて本が出たのは秋。その対応のはやさに想いを感じる。2016/08/28
Kaz
7
久々の再読。やっぱり泣けてくる。被災地のみなさん、元気にしておられるかなあ。2019/12/11
JACK
5
☆ 東日本大震災を描くマンガの短編集。祖母が孫を津波から守ろうとする「祈り」、母親に反発していた娘が母の遺品から自分への想いを知る「喪失」、患者から自分はいいから逃げろと言われて自分だけ助かってしまった看護師を描く「後悔」、頼りないと言われていた駐在さんが住民を助けるために犠牲になった「覚悟」、救助活動を続ける自衛隊員の苦悩を描く「受容」、町民の憩いの場だった川沿いに菜の花畑を作ってみんなの元気を取り戻そうとする老人と子供たちを描く「故郷」など。涙なしには読めませんでした。2011/09/12
Hiroki Nishiyama
4
報道の終息は災害の終息ではないのです。こうした作品が海外、未来に拡散していくことを望みます。2011/11/06
錦織 祐一
3
東日本大震災に生きる人々の物語。数々の身を切られるような悲しみの中から、それでもきっと再生できる……。そう思わせてくれる力強さを感じさせてくれる素晴らしい一冊です。泣けました。2011/09/20