内容説明
間もなく60歳を迎えるボブ・リー・スワガーはアイダホ州クレイジーホースからかなり離れた未開地で開墾に精を出していた。そこへ矢野と名乗る日本人が訪ねて来る。矢野の父は硫黄島で玉砕していた。その父が携えていた軍刀をボブに捜して欲しいと言うのだ。さらに、あの戦闘でボブの父と矢野の父は直接対決していた可能性があるとも付け加えた。矢野の言動に好感を抱いたボブは彼の意を汲み、軍刀捜しの協力を快諾した。暫らく後、ボブはそれと思われる軍刀を手に入れ、日本へ向け旅立った。
著者等紹介
ハンター,スティーヴン[ハンター,スティーヴン][Hunter,Stephen]
1946年ミズーリ州カンザスシティ生まれ。68年ノースウェスタン大学卒業。71年ボルティモアサン紙に入社、書評担当などを経て映画批評担当になる。96年ワシントンポスト紙に転じ、映画批評部門のチーフとなる。2003年ピューリッツアー賞(批評部門)を受賞
公手成幸[クデシゲユキ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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み
28
ボブ父のお話しを読んでるうちに、ボブさんが年取った?60歳になってるなんて、ムスメさん大学院だし。お話しは、ボブさん日本に来るの巻。このシリーズとしては異質かも、下巻に進みます。2021/08/08
只三郎
26
ボブ・リー・スワガーシリーズ。今回は日本が舞台だが、そこはハリウッドの中の日本が舞台である。 色々と突っ込みところがあるが、日本の歴史に関することについても書かれており、忠臣蔵、新撰組、近藤勇等々 の名が海外の小説に出てきたことには、歴史好きな私にとっては感動ものです。 ただ、現在の日本のことも、もっと丁寧に調べて欲しかったなあ。2018/06/29
♪mi★ki♪
26
元海兵隊員で凄腕スナイパーのボブおじさん(60歳)は、ある日彼の父が硫黄島で対決した日本人将校の息子と会い、将校の軍刀を探すことになる。発見して日本に持って行くが、刀が400年前の価値の高い物と判明し、事件に巻き込まれていく。原題が「47人目の侍」だもの。終始、日本愛&侍愛に溢れているが、もう作者の時代劇知ってる自慢みたいな。典型的侍カブレの勘違いハリウッド映画みたいな。wえっと、幕末と新選組と近藤勇と忠臣蔵勉強し直してね。間違い多々。シリーズ物らしい。読み易いが「毛唐に武士道は理解不可能」実感な作品上巻2017/02/16
MJ
23
人気の高いボブ・スワガーシリーズでありながら、手に取るのを躊躇させるほど評判がイマイチなこの本。だが、舞台は東京。アメリカ人から見た日本、ワイルド・スピードシリーズのTOKYO DRIFTみたいな感じ。十分面白いじゃない!2020/12/27
星落秋風五丈原
18
ベトナム戦争で伝説の狙撃手と呼ばれたボブ・リー・スワガー。アメリカにいるボブを、彼の父親アールと硫黄島で出逢った日本兵・矢野の息子フィリップが、日本から訪ねて来る。父親が持っていた刀を探しに来たフィリップに快く協力することを請け合ったボブだが、日本では手荒な歓迎が。 硫黄島は、クリント・イーストウッドの映画『父親たちの星条旗』『硫黄島からの手紙』の舞台でもあり、比較的知られている。自分の住んでいる日本が物語の舞台となるのは嬉しいが、違和感を抱く箇所アリ。2008/07/09