扶桑社新書
「狂い」の構造―人はいかにして狂っていくのか?

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784594054632
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0295

内容説明

給食費未納問題、赤ちゃんポスト、光市母子殺害事件から伝説的連続殺人鬼まで。怠慢で、尊大で、鈍感で、無意味…世界はついに狂気のざわめきに満たされた。どいつもこいつもバルンガ病だ。「このミス1位」作家と精神科医が超危険な狂気の川を遡り、その源流を目指す。

目次

第1章 「面倒くさい」が「狂い」のはじまり(怠慢は人を殺す;交通事故現場は狂気の溜まり場 ほか)
第2章 バルンガ病の人々(給食費を滞納する王様たち;「黙って俺の言う通りにしろ!」 ほか)
第3章 “雑”な狂人たち(山口県光市母子殺害事件とドラえもん;膝がカクッと抜ける! ほか)
第4章 “ハイ”になってしまった人々(有吉佐和子が『笑っていいとも!』をジャック;なぜ盗作するのか? ほか)
第5章 殺す狂人たち(人を殺す瞬間;人を食べるということ―ゲイン、ダーマー ほか)

著者等紹介

春日武彦[カスガタケヒコ]
精神科医。1951年、京都府生まれ。日本医科大学卒業。都立松沢病院、都立墨東病院勤務を経て、’07年より東京未来大学教授

平山夢明[ヒラヤマユメアキ]
1961年、神奈川県生まれ。’94年、『異常快楽殺人』(角川ホラー文庫)で作家デビュー。『独白するユニバーサル横メルカトル』(光文社)で日本推理作家協会賞受賞、『このミステリーがすごい!』’07年版国内編第1位を獲得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

59
精神科医春日武彦とホラー作家平山夢明との「狂気」についての対談集。日本でニュースになった「狂気」を感じる事件の数々や、日本社会、海外の殺人鬼について、そこまで言ってしまっていいの?と心配になってしまう(春日先生)歯に衣着せぬ話っぷりが痛快で面白い。引用(平山さん)>>「面倒くささ」っていうのは狂気の孵卵器=おかあさん / 「面倒くさい」それと弟分としての「疲れた」ね。 / やっぱり一番効いたのはあれですよ。春日先生の「部屋掃除しろ」ってアドバイス。 /2016/02/06

GAKU

47
面白かった!結構鋭い事を言っている。2018/02/17

42
読友さんご紹介。おっもしろーーー!!いろんな事件をたとえに出して「狂気」について語る精神科医の春日武彦氏と小説家の平山夢明氏。さすが平山さん、グロいのを書くだけあって、猟奇的な犯罪者をよくご存知。おふたりの言葉のチョイスが面白く、いつまででも読んでられる。分厚い本のことを「京極夏彦なみに」とか(笑)本当、この本も京極夏彦なみに分厚くても読める自信がある。次作も読まなくちゃ♪楽しみ。2019/08/11

kei-zu

35
精神科医の春日武彦先生とホラー小説家の平山夢明さんの対談集の1冊目。洋泉社から刊行の対談集2冊を続けて読んで、その面白さから本作に遡りました。 第1章の標題でもある「「面倒くさい」が「狂い」のはじまり」は、納得するところ。外から見ての悲惨な状況が「低位安定」してしまうというのは、人間らしい「そこにある闇」だ。2021/08/30

空猫

33
Dr春日×平山氏の対談!夢のコラボ!?[このやり方で上手く万引きできたと聞いたから自分もやってみた][事故現場は狂気の溜まり場][面倒くさい(掃除しない)が狂気、犯罪の入口!?≒汚部屋、ゴミ屋敷)]…[『引きこもり』も1つの選択肢、な訳ねえよ(春日)][何事も極限が知りたい。極辛口の狂人、味付けの濃い殺人に興味が湧く(平山)]'07年出版なので少し古い印象があり、障害や犯罪事件など未知の部分もあったが(不謹慎ながら?)爆笑しながら一気読み。続編もあるらしい。も、絶対に読む。や、買おうかな。2018/02/19

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/105465
  • ご注意事項