内容説明
若くて広告業界で成功をおさめたランダルに、宗教書の出版社から、宣伝の依頼がもたらされる。ランダルは、その驚くべき内容に戦慄した―イエス・キリストの実弟が書き遺した古文書が発見された。近親者が記した、この新たな福音書によって、謎につつまれた人間イエスの真実が明らかになるのだ。しかもそこには、誰も予想もしなかった“第二の復活”が記されているという！そして、この文書を収録した新編集の聖書が、世界中で発売される。そのＰＲを、ランダルに任せたいというのだ。
著者等紹介
ウォーレス，アーヴィング［ウォーレス，アーヴィング］［Ｗａｌｌａｃｅ，Ｉｒｖｉｎｇ］
１９１６年シカゴ生まれ。第二次大戦中は空軍の映画班に勤務、戦後は映画シナリオ作家となる。綿密な取材と、卓抜なストーリーテリングで、小説家としても大成功をおさめる。ノンフィクションも多く、著書は世界で２億５０００万部を売る。９０年死去
宇野利泰［ウノトシヤス］
１９０９‐１９９７。英米文学翻訳家
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感想・レビュー
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absinthe
90
主人公は冒険家ではなく広告業界のやり手だ。ということでサスペンスアクション風に期待していたが行動は地味だ。この手の聖書が実は…系の話は巷に少なくないので、印象が埋もれてしまわないためにはもう少し努力が要りそうだ。
優希
52
面白かったです。新たな文書の発見、それもイエス・キリストの弟の書いた古文書という形で。この古文書がイエスの真実を語っているかと思うと鳥肌が立ちます。しかも第二の復活まであるというのだから凄いことです。新たな聖書の出版はあり得るのでしょうか。下巻も読みます。2020/10/28
TheWho
16
ｲｴｽ・ｷﾘｽﾄの隠された真実をﾓﾁｰﾌにしたダ・ヴィンチ・コード的なキリスト教歴史ﾐｽﾃﾘｰで、初版が1978年と云うからダ・ヴィンチ・コードより30年前に発刊されている上下巻の上巻。物語は広告業者の主人公に持ち込まれた新たな新約聖書発刊の宣伝依頼に始まり、ｲｴｽの弟が書き残した謎の古文書の発見、その古文書の驚愕な内容により新たな聖書発刊を阻む勢力との攻防や双方の難解なｷﾘｽﾄ教の解釈が展開していく。下巻の展開が楽しみです。2022/04/24
Richard Thornburg
6
感想：★★ 知的好奇心をくすぐられるような薀蓄もなく、特にトリッキーな話もなく、どこに焦点があるのかがぼやけてますね。 正直なところ、タイトルに期待しすぎたかも。 意味ありげに入るチープなロマンスも意味不明。 とりあえず仲間内にイスカリオテのユダ(裏切り者)がいて、コイツではなかろうか？というところで下巻へ。2014/09/06
一虎
2
自分の本棚に長年あった本。時間がある今読まなくば、一生読まん危険性ありと思い、読み始めたところ、意外と面白い。新説聖書を売るのも広告会社の力を借りるんだなと思った。戦争するのも選挙も当然、広告会社がアピールするわけだが、聖書までもか（あくまでこの小説では）。2022/07/13
