罰あたりパラダイス 完全版

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  • サイズ B6判/ページ数 639p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784594041557
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

世間の只中で世間を倒し続けた、今、最もキワドい男、福田和也。1456日の闘争ドキュメント。

目次

冬のたそがれ、青山墓地。オネーちゃんの人肌温もりに昭和大恐慌への思い、つのる
楽天の街六本木、虚し。近づく崩壊への恐れを米国娘を奔び、忘れん
保守反動の妖しさ、炸裂。戦後民主主義の擁護者・大塚英志氏と語らう!
靖国と焼肉屋をハシゴ。これがオレ流保守、敬虔と俗のダイナミズムだあ
芥川・直木賞該当作ナシ。“文壇”の悪しき慣習の功罪を、嫌々説明しよう
冬の日のキャンパス。優秀で清潔な慶応学生を人生の魔境に陥れる企み
豪奢な魑魅魍魎を招く夜。遊び続けることの困難を想いつつ、遊ぶ愉しさよ
経済恐慌の虚と実を肴に、濃厚な伊料理の味に溺れ、宴の夜は更けてゆく
大蔵行政のわずかな逸脱や腐敗も許さない、清潔で退屈な国に、ヤダねー!
縄目の恥辱を厭い、自死を選んだ新井将敬さんをハメた愚劣なカラクリ!〔ほか〕

著者等紹介

福田和也[フクダカズヤ]
1960年東京生まれ。慶応義塾大学文学部仏文科卒業、同大学修士課程修了。現在、慶応大学環境情報学部教授。1989年、ナチス・ドイツ占領下のフランスにおけるコラボラトゥール(対独協力)文学の研究である『奇妙な廃墟』(国書刊行会:ちくま文庫)でデビュー。現在、文芸評論以外にも、政治、経済、歴史をめぐる論考で旺盛な執筆活動を展開。日本文壇・論壇を背負って立つ第一人者の書き手として注目されている。1993年『日本の家郷』(新潮社)で三島由紀夫賞受賞、1996年『甘美な人生』(新潮社:ちくま学芸文庫)で平林たい子賞受賞、2002年、『地ひらく石原莞爾と昭和の夢』(文芸春秋)で山本七平賞受賞。2003年3月より、柳美里、坪内祐三、リリー・フランキー各氏と「超世代文芸クォリティマガジン」として『en‐taxi』(扶桑社)を創刊
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