内容説明
1951年、州警察巡査部長アール・スワガーの親友サム・ヴィンセントはある人物の消息調査の仕事を引き受けた。サムが調査に赴いたのはミシシッピ州ティーブズという黒人町。そこにある有色人種用の刑務農場は、一度入ったら生きて帰れないと黒人犯罪者のあいだで噂されている所だった。到着早々、彼は地元保安官に不当逮捕される。だが、後からやって来たアールの助けでサムは脱出に成功した。一方、あとに残ったアールの方が追手に捕まり、看守と囚人の双方から凄絶な暴行を受けることになった。
著者等紹介
ハンター,スティーヴン[ハンター,スティーヴン][Hunter,Stephen]
1946年ミズーリ州カンザスシティ生まれ。68年ノースウェスタン大学卒。71年ボォルティモアサン紙に入社し、書評編集者等を経て映画批評担当となる。96年ワシントンポスト紙に移り映画批評担当部門チーフとして現在にいたる
公手成幸[クデシゲユキ]
英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
み
26
アールさん2作目は、サムと2人が主役でお話しが進んでいます。今作も人種の溝が…、こんな酷い扱いだったんでしょうね。なかなかアールさんが戻って来れず焦れてます。2021/07/31
慧の本箱
17
アール・スワガー第二弾。アールの大親友サムが依頼を受けた仕事のバックアップを・・なあ~んてとても一筋縄ではいかぬ案件。とんだとばっちりでアール大ピンチ!2022/09/27
なつみかん
12
これはアメリカ南部の黒人差別問題を社会問題として描くよりも(それもあるだろうけど)この時代にハードな西部劇を行うための前振りなんだよね?!で、下巻へ!2021/02/16
みみぽん
12
初ハンター。いやあ、これほど面白いとは!全458Pまったく無駄なくリズミカル。一行たりとて飽きさせない。これこそアクションエンタメ小説と形容される所以だと思った。51年ミシシッピー州に有色人種用の極悪農場刑務所がある。そこへ調査に向かい不当逮捕された弁護士サム。彼を救出するため。元海兵隊アールが1人で救出に向かう。拷問シーンにバクバクする場面も多いが、リアリティと娯楽の調和が実に上手い。なによりサムもアールも超然な人間ではない苦悩の中「正義」への執着が一貫しているから読んでてカッコイイのです!下巻へー2019/12/05
對馬 正晃
8
この当時の扶桑社ミステリーは活字が小さい・・・(苦笑)まだガンアクションは登場しませんが、なかなかの緊迫感で引っ張ってくれますね☆下巻が楽しみです!2017/05/28