内容説明
本書は、空想科学研究所が勢力をあげて贈る、まったく新しい対談本である。出席者は『空想科学読本』の柳田理科雄と『空想歴史読本』の円道祥之。理系と文系の視点から空想科学世界の事象を解析してきた2人が相まみえ、怪しくも深淵な7つのテーマについて、侃侃諤諤、夜を徹して論じ合った。そして導き出されたのは、両者が予想もしなかった抱腹絶倒の結論多数!意外なるゴシラの脅威、ウルトラマンの性格的問題点、ヤマトの影の功労者…。異なる2つの知識が交錯するとき、妄想は果てしなく膨れ上がっていく。本書は爆笑の対談であると同時に、学問的「発想の瞬間」の記録なのである。
目次
第1議題 巨大生物への対応―ゴジラが上陸してきたら、日本人は何をするべきか?
第2議題 閉鎖的組織の運営―ショッカーは、どうすれば世界征服を実現できるか?
第3議題 未知との遭遇―ウルトラマンの、あまりに失礼な地球来訪態度を叱る!
第4議題 突出した能力―万能兵器・海底軍艦の正しい使い道を模索する!
第5議題 宇宙大航海時代―宇宙戦艦ヤマトの大航海が成功した真の原因を探る!
第6議題 天才の光と影―ゴルゴ13を「天才」と呼んでも差し支えないか?
第7議題 爬虫類の可能性―人類は、亀なんぞに平和を託していてよいのか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
1
組織をまとめるためには、目的を明確にする必要がある。それがぶれてしまえば、自分たちの行動に疑念を抱くようになってしまうかもしれない。それを明確にした上で、今やるべきこととと、それがゴールにどう結びついているかを考える。それによって組織のあるべき形が見えてくる。2017/08/04
二分五厘
0
1999.12.17
イミナイゴ
0
再読だがやはり面白かった。司会役の所長さんにいつも以上に容赦のない二人の語りが面白すぎる。イラストの破壊力も高い。夢を壊すならこれくらい容赦なく言ってほしい。2014/06/19
さつき
0
確かに夢は壊れて切ない気分にはなるけれども、大真面目に論じる様は面白いと思う。2013/11/23
月宮 ゆきと
0
(再読)言いたい放題の素晴らしさ。所長、がんばって。2012/08/04