扶桑社ミステリー<br> 自由への一撃―現代ミステリーの至宝〈1〉

扶桑社ミステリー
自由への一撃―現代ミステリーの至宝〈1〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 446p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784594022730
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

現代こそ、ミステリーの黄金時代である―作家として、アンソロジストとして、またミステリー専門誌の編集者として、八面六臂の活躍をつづけるエド・ゴーマンが、現代をリードする作家たちの代表作を厳選。マーガレット・ミラーの鬼気迫る心理小説をはじめ、都会の孤独をえぐりだすローレンス・ブロック、現代最先端の名探偵群像にいたるまで、読後に忘れられない印象を残す不朽の逸品ばかりを収録。評論家ジョン・L・ブリーンによる現代ミステリー概説を巻末に付し、すべてのファンに贈る、ベスト・アンソロジー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ペグ

62
再再読。ウェンディ・ホーンズビー「少年」。教師である(私)がジャーノシュ・ボナチェクの少年時代を振り返る。教師の私と医師の妻マーサの(施しの信仰心)が「銀の仮面」の主人公に少し被る。(マーサはボナチェク夫人のがさがさした両手をそっと叩いた。ご心配なく。わたしたちは、少なからぬ社交エネルギーを葬儀につぎこんだのである。)忘れられない傑作短編。2018/07/16

ペグ

28
13編から成る短編集。マーガレット ミラー「谷の向こうの家」は「狙った獣」の最後の場面にとらわれている私には、平凡なホラー作品のように感じました。好きな作品は、ロバート ブロック「湖畔」。面白かった!ハードボイルド。そしてこの短編集で私の一番はウェンディ ホーンズビー「少年」‼︎残酷な話だけれど、絵画的で、ひたすら哀しくて、忘れられない〜どこかヨーロッパ的な匂いのする作品でした。2016/11/04

くさてる

12
アンソロジー。有名作家もいるけれど、玉石混合感もあり。ミラー「谷の向こうの家」は幻想ホラー好きには思わぬ拾い物でした。騙し騙されの苦い味の恐怖が残るブロック「湖畔」、どう解釈していいか迷う不思議な面白さのホック「二度目のチャンス」銃を手に入れた男の精神の変遷を描くブロック「自由への一撃」などが特に面白かったです。2018/08/31

hiruhan

5
ミステリーというコトバの意味が広いことを痛感させられる初っぱなの作品。表題作は、タクシードライバーの原作?という風味のもの。まあ、映画みたことないんですがw「近くの酒場での事件」はアグレッシブだし、偶然が介在しているけど、ハードボイルドで安楽椅子探偵というクロスオーバージャンルに成功していると思う。個人的にお気に入りの一作だ。調べてみると<名無しの探偵>の作者だそうで、今読みたいと思っても、キンドルの原作だけが入手可能。うーむ、図書館通いか?2016/03/16

小物M2

4
粒揃いのアンソロジーで面白かったです。飛び抜けた傑作はないけれど、最後まで安定して読めます。収録作は本格ミステリというよりも幅広いミステリが多いかな。ハードボイルド、クライム、ホラーとか。ベストを選ぶならウェンディ・ホーンズビー「少年」。年老いた私は、ある新聞記事を目にして過去を思い出す。教師をしていた時に出会った少年とその家族のことを……。ノスタルジーを感じさせながらも家族の悲劇を浮き彫りにする傑作。ラストの余韻が何とも心に響く。こういう系は大好物です。次点はシャーリン・マクラム「恐ろしい女」。2016/07/29

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