内容説明
太陽の運行を狂わせ、無数の殺人虫を放って殺戮を繰り返すラサロムの前に、世界は大混乱に陥っていた。グレーケンは、ラサロムを滅ぼすための剣をふたたび手に入れるべく、仲間をルーマニアとハワイへ向かわせる。はたして、ラサロムが完全な成長を終える前に、剣を手に入れることができるのか?そして、太陽を失った「夜の世界」では、ラサロムとグレーケンの最後の決戦の火蓋が切って落とされようとしていた。『ザ・キープ』『マンハッタンの戦慄』『触手』の登場人物が総登場するウィルスン・ホラーの集大成。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そら
7
ついにナイトワールドが終わってしまった。ラサロムとグレーケンの長きに渡る戦いに終止符が打たれた。でも、あまりにも犠牲が多すぎて、特にシリーズ中のメイン的キャラが、愛する者を守るために壮絶な死を遂げるときはショックだった。 平和は取り戻されたのに、ヒーロー達は幸せになれるのだろうか?的な終わり方が良いような、悪いような~ ちょっと微妙。でも、面白かった!2014/09/27
カマー
5
闇と恐怖に覆われ急速に崩壊していく世界 ラサロムを倒すため微かな望みをかけ奮闘する主人公たち 多くの犠牲 そして最終決戦 上巻に続きいきつく暇もない大作となっている ナイトワールド完結編だがグレーケンや「触手」の面々の行く末 崩壊した世界の今後が気がかりでハッピーエンドとして楽しめないのが好みが分かれると思う あと始末屋ジャックシリーズも読了しているのでいろいろと矛盾が見つかる 個人的にはモブキャラながら世界の終焉までラジオ局に立てこもり放送を続けた二人が好き 2015/10/30
千曲りお
1
コロナウイルスが、ラサロムと重なって見えた。2020/12/02
らん
1
ドキドキしっぱなしだったけど、痛快!2017/03/21
辺野錠
1
面白かった! 世界各地へ必要なアイテムをとりに行くパートのドキドキ感が物凄い。コラバティの最期や街の皆が心を合わせるシーンは泣ける。アランの最期も泣けた。ジェフィもあんなことになっちゃうしで「触手」の面々は何だか不遇だ。ラジオ局のDJ二人がいいキャラだった。そして世界を守るとはいえグレーケンが再び元に戻るのも悲しい。ラストシーンも何だか泣ける。途中ではさまれる映画の中に「ノストラダムスの大予言」や「怪獣総進撃」の東宝映画があるのにニヤリとした。2013/03/21