内容説明
ビリングスゲート家の貴重なロールス・ロイスのクラシック・カー・コレクションのうちの一台が忽然と消えてしまった。極秘の捜査を頼まれた探偵夫婦セーラとマックスは、依頼主が主催するルネサンス風野外パーティに招待客として潜り込み、調査を始めた。ところが、パーティの最中にまたしても名車が消えてしまった。それも完全に締め切った車庫の中から。さらに、マロニエの樹に吊るされた死体も見つかり、富豪の家は大騒ぎ。全編にちりばめられた謎解きの醍醐味。大好評セーラ・ケリング・シリーズ第八作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みみずく
19
マックスだけでなく、セーラまでしっかり探偵稼業に精をだしている第8作。ビリングスゲート家の消えたロールスロイスのクラシックカー探しを請け負ったセーラとマックス。探偵セーラは船で航海中のジェム伯父さんと落ち合うためにモーターボートに乗って追いかけるなどかなり行動派の様子。そして事件は邦題通り「富豪の災難」。この事件にも狭いボストン旧家同士の人間関係が影響していたようだった。（続）2015/09/19
rokoroko
12
セーラケリングシリーズ８作目。出版社異なるので、次々と読むことができなかったのか！と納得。一作目から関連してる登場人物も多く順番に読まないと何が何だか分からない。今回はロールスロイスの盗難事件。こんなお金持ちってどのくらいいるんだろう2017/10/26
Ribes triste
9
セーラ夫婦は依頼を受けてパーティ会場で潜入捜査中。ロールスロイス社の名車シルバーゴーストの盗難事件発生。さらに殺人事件が起こり、おまけにボーディ伯母さんが行方不明になる大騒ぎ。毎度毎度上手く作ってあるなあと感心させられるのですが、このシリーズは前作に登場した人物や事件が、絶妙に関係してくるのです(知らなきゃ読めない事もないのですが)。だから読めば読むほど面白くなる。通して読んでいくうちに読者が、事情通になってしまいケリング一族の一員になった気分にさせられてしまうのです。2016/02/19
むらさきめがね
5
創元版と微妙に日本語表記が違うので最初はとまどってしまったけれど、大勢の容疑者から消去法で犯人をしぼっていくという筋道だった展開で面白かった。2015/02/07
efu
2
いつものメンバーの従兄やら伯父伯母までがなんだか怪しい。しかも一族やその社交関係のスキャンダルに詳しいジェム伯父さんが不在だなんて～。代わりに従姉のメイベルの話を聞きに行くなんて、「私も嫌だ！」と思ってしまいました。2015/12/28
