内容説明
〈ラコシ〉―それは鋭い牙と鉤爪を持ち。黄色い眼を光らせ。人肉を食らうこの世のものならぬ魔物だった。太古の旧支配者がつくり出した醜悪な怪物〈ラコシ〉を操る力をもった怪人クサムは、百三十年前に、インドの寺院からイギリス軍人ウェストファーレン大尉に財宝を盗まれた怨みを晴らし、その子孫を根だやしにすべく、はるばるニューヨークまでやってきたのである。愛する少女ヴィッキーを護るため、始末屋ジャックは死力をつくして戦うが、クサムと彼が放つ〈ラコシ〉は執拗に襲いかかってくる。吸血鬼小説『城塞』で注目されたF.ポール・ウィルスンが、現代の魔都ニューヨークを舞台に描く入魂のオカルト伝奇ホラー巨編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
100
上巻はあまり速度が進まなかったのですが、下巻ではかなりスピード展開します。インドから来た兄妹の正体もわかってきます。魔獣が出てきますが、主人公も相手の弱みに付け込んで退治します。始末屋というので現実的な話かと思いましたが、「ザ・キープ」と同じようなノリになっているのですね。まあ楽しめました。2018/04/09
しましまこ
15
始末屋ジャック第1作再読、今見てもスゴイ表紙だ。このラストも忘れてたよ。2019/06/03
Ribes triste
13
愛する人を守るため、怪物ラコシとの死闘を繰り広げるジャック。楽しく読了しました。2022/09/14
そら
11
凄く面白かった。 ジャックが恋人の娘を守りながらラコシと戦う場面なんて、映画を見てる感じ。 次の日の仕事を気にしつも読みきってしまった~2014/08/19
カマー
9
クトゥルフ系のアクションホラー活劇と言った内容 けど実はクトゥルフ系ではないけどね このシリーズは全部一度読んでしまっているけど、10年ぶりに読んでも面白かった 2015/04/17