内容説明
前作『大きな枝が折れる時』の「ラ・カーサ」での事件から15カ月―もと小児専門精神医アレックス・デラウェアの前に再び事件が起こった。彼が話し相手をしていた五歳のがん患者ウディ・スウォーブが、ウェスタン小児病院の無菌室から誘拐されたのだ。そればかりか、ウディの看病にあたっていた、翳ある美貌の姉ノーナも、そしてウディたちの両親も消えうせたのである。消失した一家の背後には現代医学に背を向けた新興宗教団体の影がちらついている。スウォーブ家の捜索を開始したアレックスは、この一家の家庭悲劇の謎を解きあかす鍵を追って、緑あふれる楽園ラ・ヴィスタへ向かった―。大型新人ケラーマンが現代のアメリカ文明の狂気に再び迫る待望の第二作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
28
小児専門精神科医アレックス・デラウェア シリーズ第二弾のミステリです。前作も同様ですが、児童虐待がテーマなので、とても重い内容となっています。がんを患った幼児が突然、行方不明となり、探索に乗り出すアレックス。殺人事件が多発しておおわらわになります。事件をひもとくうちに残酷な事実にぶちあたるという、やるせない展開です。怪しげなコミューンが立ちはだかるなどアメリカの闇を覗き込んだ気分。事件が解決しても爽快感にはほど遠いですね。シリーズものとしては嫌いではありませんが、次々と続きを読み進めていく気がおきません。2019/02/19
くらげ@
8
(☆☆☆)臨床心理医アレックスは、友人の頼みで子供のがん治療を拒否している家族の説得にあたることになったが、子供が家族とともに失踪してしまう。真相を追っていく彼がみたのものは・・・。なかなか読み終わらず、時間がかかりました。。時間がかかると登場人物の名前に混乱してしまう(汗)。2013/05/26
ヌンサ
1
真夜中に金属探知機を持ってさまようくせがある老人とは…2022/09/06
新橋九段
1
あーそう来るかという感じ。登場人物がさほど多くないがあっちこっちで繋がっているのでわかりにくい。2017/07/31
Akiko Kobayashi
1
いやー、重たいわー。そういう主旨の本なんだけどねー(-_-;)2017/02/01