扶桑社ミステリー<br> グラス・キャニオン〈上〉

扶桑社ミステリー
グラス・キャニオン〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 372p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784594003401
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

午前3時、もと臨床心理医のアレックスが受話器を取ると「助けて!」という声が聞こえてきた。ジェイミー・キャドマスという青年だった。「おれ、地獄にいるんだ。ドクター・デスウェア。ガラスの峡谷だ…大地が悪臭を放つ…あいつらはおれを殺そうとするんだ…」アレックスは精神病院に急行したが、すでにジェイミーは脱走したあとだった。その日の夕方、ジェイミーはあるホモセクシュアルの銀行家の邸宅で、二つの死体を前に血みどろのナイフを手にしているところを発見され、“ラヴェンダー連続殺人”の容疑者として逮捕された。しかし彼の複雑な家庭環境を知るアレックスには釈然としないものがあった…。80年代カリフォルニアを舞台に現代アメリカ文明の病巣を鮮烈に描きだすジョナサン・ケラーマンの〈アレックス・デラウェア〉シリーズ最新最大の問題作!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

36
小児専門精神科医アレックス・デラウェア シリーズ第三弾(上巻)です。猟奇殺人の容疑者となった壊れた天才少年ジェイミーを救済べく、奮闘するアレックスの姿を描いた作品。ジェイミーの悲痛な叫びを受け、元教え子のために最善を尽くそうとします。親族から疎まれている裕福な少年ジェイミー。孤高の天才にしかわからない苦悩が、物語の底流をなしています。ジェイミーは、本当に連続殺人鬼なのか。精神を病んだジェイミーを救おうとすればするほど、アレックスは苦しい立場に追い込まれます。そして、ジェイミーは自殺を図り、と続きます。2019/04/20

けいちゃっぷ

8
5年前にカウンセリングした青年から深夜に電話が。 だが、その青年は病院を抜け出し、ある家で血まみれのナイフを手にしているところを発見された。 弁護士に雇われたのを機にアレックスは執拗に青年のことを聞き取り調査するが・・・。 小児科臨床心理医アレックスのシリーズ第3作だったのか。 絶対犯人がいるとしたらアレックスかと思ってたのに。 372ページ2016/02/05

新橋九段

2
最後に付された書評がそう表現するように、幼児虐待ミステリとしてのパターンが程よく定着してきた感のある3作目。マイロとの仲が微妙になっていたのでやきもきさせられる。2018/02/12

シロツメクサ

1
怖いけれど、面白い2014/01/07

ひめ

1
ジェイミーが犯人ありませんように。

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