扶桑社ミステリー<br> ナイトシフト〈1〉深夜勤務

  • ポイントキャンペーン

扶桑社ミステリー
ナイトシフト〈1〉深夜勤務

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 397p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784594002800
  • NDC分類 933

内容説明

16年前に兄を殺した不良少年たちが、当時の姿で転校してきた!高校教師を脅かす悪夢『やつらはときどき帰ってくる』、腐ったビールを飲んで、怪物と化してしまった父親を描く『灰色のかたまり』、血の味にめざめたクリーニング工場の機械がおこす血なまぐさい惨劇『人間圧搾機』、宇宙飛行士の手の中に寄生した異星生物と、その不気味な行動『やつらの出入口』、暗い汚水溜の中、信じられない出来事が連続して起きる『地下室の悪夢』、ラヴクラフトの暗黒世界に挑んだ『呪れた村〈ジェルサレムズ・ロット〉』など、鬼才キングが若さと才能のすべてをぶつけた傑作短編集『ナイトシフト』ここに登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tetchy

109
キング初の短編集。日本では本書と『トウモロコシ畑の子供たち』の二分冊で刊行された。まずは長いはしがきで幕を開ける。初の短編集であるせいか、はしがきでさえ熱がこもっており、キングの物語に懸ける思いの強さが漲っている。今まで自分の頭の中で膨らませてきた空想の世界が世に受け入れられたことがさらに彼の創作意欲を駆り立て、兎にも角にも書かずにいられない状態だったのではないだろうか。明らかにあるマンガ家の着想の源となっている作品もある。もう一方の『トウモロコシ畑~』でもキングの若さゆえのアイデアの迸りを期待したい。2017/05/17

at-sushi@ナートゥをご存知か?

72
帝王キングが、まだ小キングぐらいだった頃のホラー短編集。「はしがき」にあるように、書かないと死ぬ的な脅迫観念に捕らわれたかのように、大好きな超常現象をテーマに書きまくった感で、天才=多作説の好例。どの作品にゾワゾワするかは読み手の嗜好や苦手なモノにより異なると思うが、個人的には人の味を覚えた「人間圧搾機」や、無人の大型車が群れをなして人を襲う「トラック」のB級ホラー感がすこ。 2020/08/04

青葉麒麟

35
超大御所の翻訳モノだけど、読み易い。支離滅裂なのもあったりするけど、一気に読めちゃうのが不思議。大御所のなせる技かな。「人間圧搾機」「子取り鬼」が好き。どの作品も映像化しやすそう。2017/02/21

Yu。

26
昔映像で見た『ブロス/やつらはときどき帰ってくる』を目当てに手に取ってみました。悪魔あり、SFあり、呪いあり、ジョジョの元ネタ等々‥ 酔に酔わせる10編全てが合格点の上に“はしがき”までもが最高というキング様様の一冊!で今回のお気に入りは、幻想的ともとれる群像劇に浸らせながらの絶望的な突き落としがたまらない「波が砕ける夜の海辺で」。この不条理さがともかく怖い、気持ち悪い「灰色のかたまり」。私が一体何をした?とばっちりの上に呪いかよ!「やつらはときどき帰ってくる」。…ホントはまだあるんだけど(*´ω`*)ゞ2016/05/07

Kouro-hou

25
「そういや『地獄のデビルトラック』の原作ってどれだっけ?」「『トラック』なら『深夜勤務』に収録されてるよ」 無性に読みたくなる時ってあるじゃないですかw 本の見返しのキング先生のお若い事! 『マングラー』の原作「人間圧搾機」、最近映画化された『ブギーマン』の「子取り鬼」。後の「ザ・スタンド」や「呪われた町」の習作的短篇もあって初期先生を堪能できました。 それにしても「地獄のデビルトラック」で監督デビューも大クラッシュ。二度とメガホンは握らなかったという運命の作品になるとは先生も思ってなかったのでは・・。2023/10/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14777
  • ご注意事項