内容説明
ドシャドシャとおおぜいが駆けだしているかのような、すごい雨がふってきたので、ダヤンはあわてて駆けだしました。ところが、その雨をよろこんでいる小さな緑色のかえるがいるのです。そんなに雨がすきなら雨の木曜パーティにおいでよ、とダヤンは誘います。…ダヤンとなかよしの仲間たちの楽しいパーティへようこそ。
著者等紹介
池田あきこ[イケダアキコ]
東京、吉祥寺生まれ。1987年より「わちふぃーるど」と猫のダヤンの物語を書きはじめる。旅をイラストとエッセイでつづったスケッチ紀行のシリーズや教科書の挿絵なども手がけ、幅広く活躍。96年から笠間日動美術館ほかで「池田あきこ原画展」、99年春には日本橋高島屋で「ねこのダヤン 池田あきこ原画展」を開催、大好評を博す。現在、河口湖木ノ花美術館で常設展示中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちはや@灯れ松明の火
22
突然のどしゃ降り、ぬれるのがいやなぼくは困るけど、ぬれるのがすきなきみは楽しそう。ふたりで聞く、ふきの葉の傘をたたく雨の音、ちょっとだけぼくもうれしくなる。水曜はかえるのお気に入りの日、木曜はねずみにとって特別な日、雨の木曜はパーティを開く日。カレンダーをながめて、雨雲を見あげて、わくわくする約束が待っているなら、その日がいちばんたいせつな日に変わる。お待ちかねの雨、みんなで聞く、雨の音、川の音。みんなでかなでる、くるみの拍子、かえるの声。ぼくも、きみも、みんなも、ほんとうに楽しかった雨の木曜パーティ。 2017/06/08
雨巫女。@新潮部
14
《図書館‐季節》雨の木曜日に開かれたパーティが無事にできてよかったよね。2013/06/13
Lesen
11
雨の日に出会ったカエルに雨の木曜パーティに誘います。曜日が分からないカエルに作った石のカレンダーが可愛いです。雨の日だからパーティするのかな。こういう雨の日の楽しみ方も良いですね。2014/03/29
Kumiko
10
ダヤンシリーズ二作目。曜日が分からないカエルに、石を使って一週間の説明を、丁寧に丁寧にしてあげるダヤンのこと、ますます好きになりました。こんな風にカレンダーを作ってくれたら、その後も大切に使うよね。その後二度とカエルと会うことはありませんでしたが、というエピローグも何となくじんときて良い。折りしも外は雨。木曜日。どこでパーティが開かれるのか気になります。2015/06/11
anne@灯れ松明の火
6
展覧会復習。2023/05/23