内容説明
春になると毎年きれいに花を咲かせる山ざくら。これはそんな名もないさくら山をつくったじいじとその孫の心あたたまる絵本。だれもがこころのなかにしまっている、熱き想いを伝えます。
著者等紹介
松成真理子[マツナリマリコ]
1959年生まれ。童話の挿絵や紙芝居等も手がけている。第32回児童文芸新人賞受賞。東京在住
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感想・レビュー
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Kawai Hideki
66
じいじと孫の男の子と桜の木の絆を描く、切ないお話。嬉しい事があるたびに、山に桜を植え続けていたじいじ。山に登るたびに桜の木に触り、木の具合をみる。男の子も木に触ってみるが、何も分からない。ある冬、じいじは病に臥せってしまう。男の子は桜の木におじいさんの回復を祈る。春。回復したおじいさんは男の子と山を登り、見事な桜の花を見る。「ちびすけ ありがと」「なんで わかった」「さくらに きいた」の、短い会話がすごくいい。そして、その後の急なお別れ。じいじの残した桜の山は、地元の人々にも愛されていくのだった。名作。2017/03/24
keroppi
53
図書館にて。じいじが植えた桜の木。とても綺麗な桜の花が満開だ。。たとえ、じいじがいなくなっても。来週には、開花宣言だ。2019/03/16
まま
43
大分前から持ってるのに登録して無かった💦 この前読み聞かせで読みました。「なぁんもなんも」とサラリと言うじぃじ、少年の『オレ』はじぃじとさくら山を歩くのがホントに好きだったんだろうなぁ…長い年月をかけて1本ずつ増えていった桜の木。じぃじの自慢のさくら山の満開の様子は心が和みます。2024/03/10
chimako
42
「ちびすけ さくら みにいこう」じいじに誘われおれはじいじとさくらやまに登る。さくらやまのさくらはうれしいことがあるたびにじいじがこっそり植えたもの。雪のある日、そのじいじが病気になった。おれはさくらの木にお願いした。「じいじの病気が良くなりますように。」春になってじいじと登るさくらやま。満開のさくら。じいじとの思い出。じいじとおれの小さなお話。2013/11/21
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
41
とても心温まる絵本です。じいじと孫がお互いを思い、心温まる交流が素敵です。絵もピッタリ。2016/09/25