世界で最後の花―絵のついた寓話

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世界で最後の花―絵のついた寓話

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  • サイズ B5判/ページ数 111p/高さ 16X24cm
  • 商品コード 9784591178102
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

なぜ人間は戦争を繰り返すのか?
わたしたちは戦争のない未来をつくることができるのか?

雑誌『ニューヨーカー』で活躍した著者が、第二次世界大戦開戦の直前に戦争のない未来を願って描いた名著を、村上春樹の新訳で復刊。

戦争が起こってしまう「今」を生きるわたしたちに託された平和への願い。
大人から子どもまで読める、戦争を考える本。

【内容紹介】
第十二次世界大戦が起きた世界。文明は破壊され、町も都市も、森も林も消え去った。残された人間たちは、ただそのへんに座りこむだけの存在になってしまった。ある日、ひとりの若い娘がたまたま世界に残った最後の花を見つけます。その花をひとりの若い男と一緒に育てはじめます。すると……。

【ニューヨーク・タイムズ紙絶賛!】
「戦争に関する作品のなかで、最もシリアスで、最も皮肉とユーモアを感じる一冊である」

【村上春樹氏による訳者あとがきも収録】
世界では今でも、この現在も、残酷な血なまぐさい戦争が続いています。いっこうに収まる気配はありません。それはあとになったら、当事者の将軍たちでさえ「何のための戦争だったかもう思い出せない」ような戦争であるかもしれません。そんな中で「世界で最後の花」を守るために、多くの人が力を合わせています。この本も、そんなひとつの力になるといいのですが。(「訳者あとがき」より抜粋)

内容説明

現代に生きる全人類に捧ぐ戦争を考える本。

著者等紹介

サーバー,ジェームズ[サーバー,ジェームズ] [Thurber,James]
1894年、オハイオ州コロンバス生まれ。国務省の暗号部員として、また、新聞「コロンバス・ディスパッチ」の記者として働いた後、1927年から雑誌「ニューヨーカー」の編集者・執筆者として働いた。エッセイスト、小説家、漫画家やイラストレーターとしても活躍し、20世紀にもっとも人気のあるユーモリストのひとりとなった。代表作『ウォルター・ミティの秘密の生活』は、1947年に『虹を掴む男』として、2013年にはベン・スティラー主演の『LIFE!』として、二度にわたって映画化された。『世界で最後の花』(原題『The Last Flower』)は多くの国で翻訳出版され、フランス語版の翻訳はノーベル文学賞受賞者のアルベール・カミュが務めた

村上春樹[ムラカミハルキ]
1949年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1979年『風の歌を聴け』(講談社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

419
作者(文と絵)のジャームズ・サーバーは紆余曲折の後、雑誌「ニューヨーカー」の編集者・執筆者に。絵は極端なまでにシンプルな線だけで描かれているが、これは彼の視力が極端に弱かったためであるらしい。ところが、それが独特の強い線画となって逆に効を奏する結果に。本書は第2次大戦の始まった1939年に書かれている。近未来SFの、いわばディストピア物語ではあるのだが、最後はかすかな希望で終わる。サーバーは、人間の愚かな行為の繰り返しにあきれながらも、次世代には望みを捨ててはいない。次代を娘のローズマリーに託して。 2023/11/08

starbro

224
私はハルキストでも村上主義者でもありませんが、村上春樹の新作をコンスタントに読んでいます。村上春樹の新訳で、世界で読み継がれる名著の復刊(原書は第二次世界大戦直後に出版)、愚かな人類の戦争滅亡ループ絵本、未来のアダムとイブでした。LOVE&☮ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000629.000031579.html2023/06/12

旅するランナー

202
訳者村上春樹さんがあとがきに書いている通り、本作品は1939年11月に刊行されました。この年の9月に、ナチスドイツ軍がポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が勃発しているタイミングです。戦争を懲りずに続ける人類の愚かしさを描きながら、世界の平和を切に願っているこの絵本。ちょっと絶望的な気分にもなりますが、世界で最後の最初の花であることが微かな希望です。懲りない悪魔のプーさんにも手に取ってもらいたいです。2023/10/28

buchipanda3

114
人と戦争を描いた"絵のついた寓話"。絵も文章もシンプルだが、それ故に込められたものが伝わってきやすい。戦争によって自然も芸術も愛すらも失ってみじめな姿になった人間たち。そんな人間から犬たちが離れてしまう場面が印象に残った(犬たちはかわいい)。著者は犬好きだったらしい。彼にとってそうであるように戦争は大事なものを失わせてしまう。それを分かっていても同じことが繰り返される。いつまでも最後の花が、最後の希望が残ってくれるとは限らないことを忘れないでいようと思う。犬たちが離れてしまう人間にならないように。2023/07/01

110
新しい形の戦争を考える本だなぁと感じました。人間は豊かになればなるほど身勝手になるのか。何度同じ歴史を繰り返しても戦争は起こるのか。年月かけて築いた文明もいともあっさり破壊する。最初はただ、美しい花が枯れないように守ることから始まったことだったのにね。本当に愚かだと思います。2023/08/06

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