出版社内容情報
石井 睦美[イシイムツミ]
著・文・その他
井田 千秋[イダチアキ]
イラスト
内容説明
ミサトの町の商店街「アカシア通り」に、ふしぎなお店ができました。“世界一まずいクッキーの店マジョラン”。お店のおばあさんからクッキーを買うとしあわせになる、といううわさで学校じゅう持ちきりです。ある日、ミサトがお店のなかをのぞくと…。女の子のゆれる気持ちをすくいあげたファンタジー。
著者等紹介
石井睦美[イシイムツミ]
神奈川県生まれ。『五月のはじめ、日曜日の朝』(岩崎書店)で毎日新聞小さな童話大賞と新美南吉児童文学賞、『皿と紙ひこうき』(講談社)で日本児童文学者協会賞、『わたしちゃん』(小峰書店)でひろすけ童話賞を受賞。翻訳を手がけた絵本『ジャックのあたらしいヨット』(BL出版)が産経児童出版文化賞大賞を受賞
井田千秋[イダチアキ]
緻密であたたかみのあるタッチでイラストレーターとして活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
28
娘さんにドンピシャ来たようです。「面白い、これすごく面白い!」とワイワイ言いながら読んでいました。どこが一番面白かったの?と聞いたら、一番の仲良しのマイペースさに振り回される自分と主人公が重なったんだそうです、あはは。2022/01/06
Midori Matsuoka
10
井田千秋さんの挿絵に惹かれて読む。挿絵と文章がぴったり合っていて、とても楽しく魔法の世界にひたれた。 世界一まずいクッキー?とタイトルにも惹かれた。世界一まずいとうたいながらすごくおいしいクッキーを作るのは魔女のマジョランさん。孫娘のマジョルカとお店を訪れた小3のミサトが出会うお話。続編があるので展開が楽しみ。 横書きのスタイル。挿絵がフルカラーなのが嬉しい。2023/11/01
mntmt
10
焼きたてのクッキーが食べたくなった。井田千秋さんのイラストがかわいい。2023/04/26
のり
10
横書きの読み物、頑張れば低学年から読めそう。不思議な「世界一まずいクッキー屋さん」に招かれたようにミサトが訪れる。マジョランさんがミステリアスでフクロウやペガサス、魔法の世界がとてもキレイ。不思議な世界で特別な存在になるのは、いつも欲のない優しい子、ですね(笑)2021/11/23
イカまりこ
5
看板に世界一まずいとあるのに買った人はみんな美味しくって幸せになるクッキー屋さん。まずいってどういうこと?って興味出る。これは食べる人の心の問題。店主のマジョランさんがちょっと怖くて帰ってこれなくなるんじゃ?と心配してしまった。でももやもやした気分が悲しい気持ちのせいだって教えてくれたマジョランさん。孫娘の成長のために使われた感はあるけど、ミサトとルカが仲良しになれてよかった。マジョランさんがお店を出す理由にもグッときた。魔女は黒服で黒猫がお供、みたいな固定観念をぶち壊せって自由にさせてくれるお話だった。2023/04/23