出版社内容情報
商店街を支える理髪店「バーバーひしおか」が舞台。仕事も手伝わず、のんきに暮らしている旦那さんの裏の顔は凄腕鑑定士で……
内容説明
たくさんのユニークな人々が暮らし、日々大小さまざまな事件が起きる花咲小路商店街。すらりと背の高いせいらちゃんが働く「バーバーひしおか」は、古きよき香りが漂うレトロな“理髪店”。小柄な奥さん・ミミ子さんが切り盛りし、素敵に髪を整えてくれますが、店主の旦那さんはのんきに暮らしてばかり。それもそのはず、旦那さんには思いもよらぬ“裏の顔”があって―
著者等紹介
小路幸也[ショウジユキヤ]
北海道生まれ。広告制作会社を経て、執筆活動へ。『空を見上げる古い歌を口ずさむ』で第29回メフィスト賞を受賞して作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
292
小路 幸也は、「東京バンドワゴン」シリーズ中心に読んでいる作家です。花咲小路商店街シリーズは、2作目です。商店街のほのぼのとした人情話かと思いきや、英国王室まで拡がるワールドワイドなミステリでした。 それにしても花咲小路商店街の髪結いの亭主になりたいなぁ(笑) https://www.poplar.co.jp/pr/hanasaki/2020/01/15
いつでも母さん
200
楽しみなシリーズなのだが、年末年始の慌ただしさの中で頭を素通りした感じの今作だった。申し訳ない(汗)どこまでユニークな人々が登場するんだろ花咲小路一丁目商店街。せいらちゃん、行く行くは髪結いの亭主の女房に決まり?(笑)2020/01/03
けんとまん1007
149
鉄板の小路節。いろんな登場人物のカラーが面白いし、いったい、いくつの顔を持っているのかな・・・・とすら思ってしまう。しかし、その根本にあるのが、人を思いやるこころ。これがミソだ。2020/02/19
蒼
140
なぁーんにも考えずに楽しく読了。花咲小路のジェントルマン「セイさん」の秘密が暴露されかねない危機に、理髪店主夫婦とその息子そして住み込みの理容師セイラが、知恵を絞り特殊技術を駆使して秘密を護り結婚を悩むミケさんの背中を押す。みんな幸せになぁーれと思ってページを閉じた。2019/12/22
モルク
137
「バーバーひしおか」に勤めるせいらちゃん目線の物語。床屋の旦那さんは、理容師の奥さんが仕事をするなかソファーに座り新聞を読む。髪結いの亭主であり、所謂「ヒモ」かと思いきや、実はルーブルにも勤務したことのある鑑定士という裏の顔を持っていた。町内で起こる美術品がらみの問題事を、海外で革職人として活躍し一時帰国している息子と共に解決していく。そこに久しぶりの登場のセイさんも絡んでくる。シリーズも5作目となるとバンドワゴンほどではないが登場人物も増えてきたし、人物相関図とか町内地図とかそろそろ欲しくなってきた。2020/09/21