出版社内容情報
おいしそうな子ねずみを見つけたやまねこ。舌なめずりをして近づくやまねこの前に、よれよれの父ちゃんねずみが現れます。やまねこの気持ちはだんだん変わっていって……。
内容説明
とうちゃんは、すごいんだぜ。大迫力「お父さん絵本」の新定番誕生。お父さんやまねこが見つけた子ねずみを食べようとしたとき、現れたのは…。
著者等紹介
きむらゆういち[キムラユウイチ]
東京都生まれ。多摩美術大学卒業。ゆうゆう絵本・童話講座/絵本・童話通信講座主宰。『あらしのよるに』(絵・あべ弘士 講談社)で産経児童出版文化賞JR賞・講談社出版文化賞絵本賞、同舞台脚本で斎田喬戯曲賞、脚本を担当した同映画が日本アカデミー賞優秀賞を受賞
竹内通雅[タケウチツウガ]
長野県生まれ。迫力のある絵とすこしとぼけた味わいの絵本は、こどもたちに大人気(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
108
この絵のやまねこの顔は迫力がありますね。それに比べてねずみの親の迫力のなさが際立っています。それでも文章にはないのですがねずみの親子の様子を見てやまねこは自分も家族に会いたくなってしまったということでネズミの親子をそのままにして、さっさと行ってしまいます。子供にはこの感情がわかるのでしょうか?2018/01/20
mocha
99
ヤマネコ、男だねー!強いからこその優しさにぐっと来た。貧相なネズミの父ちゃんも、精一杯の強さを見せたと思う。あそこで逃げないんだもの、よくがんばったよ。ヤマネコの目ヂカラがすごいけど、瞳に映っているのは…。素敵なお父さんの話だった。2018/01/25
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
44
この表紙のインパクトある絵にひかれて。わざと父親ネズミに負けたふりをした父親ヤマネコの心意気がかっこいい。これは父の日、そして世のお父さんに読んでほしい。2018/04/29
Kumiko
40
ネズミのお父さんのヘタレっぷりが最高。風貌も貧乏くさくていかにも弱そうで、よくもまあこんなビジュアル思いついたなっていうくらい。「わかってる」しか言わないし。そしてネズミを食べようとしているネコもお父さん。同じお父さんとしてネコは最高の選択をします。こういう情けのかけ方、私大好きです。人間世界においてもこういうことが通用しないかな。そしたらもっと生きやすい世の中になると思うんだけどな…言うは易く行うは難しなんだけど、本の中では大円団。2017/12/25
美葉
38
表紙のインパクトが強い。ヤマネコから見たネズミたちが目の中に描かれているのが好き。 ヤマネコのお父さんの子供への愛情を感じる、とっても素敵なお話です。私も、あいたくなっちまったよ。2019/10/06