ポプラ新書<br> わが遺言―勝負の鬼が辿りついた50の境地

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ポプラ新書
わが遺言―勝負の鬼が辿りついた50の境地

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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784591147689
  • NDC分類 159
  • Cコード C0212

出版社内容情報

稀代の雀士として「20年間無敗」などの伝説を残し、破天荒な生きざまや思想で多くの人を心酔させてきた著者がこの世に遺す教え。

●「問い」が見つかれば答えはいらない
●目標を持つから、人は自由でいられなくなる
●「生きる意味」を考えることを止める
●誰もが悪事に加担している
●下の者こそ敬う
●リーダーの資質とは「自責の覚悟」
●「すみません」で終わると、「すみません」は繰り返される
●人間の本質は思想より、動作に表れる
……など50の「遺言」と解説。

稀代の雀士として
「20年間無敗」など数々の伝説を残し、
その破天荒な生きざまや思想そのもので
多くの人を心酔させてきた著者が
この世に遺す教え。 

その凄まじい半生から生まれた言葉を
50の「遺言」としてまとめる。
そこからは、運、勝負勘、駆け引きの秘訣から
独自の死生観までもが熱く伝わってくる。

自分の中に「答え」はある。
この世には、自分にしかできないことがある。

「なぜ生きるのか?」と考える前に
それを自覚せよ。

****
(まえがきより)
本書の中で詳しく述べるが、
今まで持っていたものを
どんどん失っているのが
嘘偽りのない、
私の現状、今の姿である。

あれもこれも失い、
「捨てるもの、失うものはもうないよ」
となった時、
人は最期を迎えるのだろう。

どんな生き物にも必ず訪れる最期。
そして私にとってのその時はもう、
間近に迫っているような気もする。

では、授けるものが何もないという私が、
本書でみなさんに一体何を伝えようとしているのか。
それは、私自身もよく分かっていないので、
本書をご一読いただき、
みなさんに判断していただく他ない。

確かなことは、
この本には72歳となった「今の雀鬼」が
存在しているということ。
そこから、
読者のみなさんそれぞれに
何かを感じ取っていただければ、
私はそれで十分である。

第1章 自分のなかに「答え」はある

神ではなく自分を信じよう
「問い」が見つかれば答えはいらない
自分を高く売ったほうがいいのか?
正しくものを考えて本質をつかめ
金はケチっても、心はケチる
「自分探し」をするなら自分のなかの悪いものを見よ
目標を持つから、人は自由でいられなくなる
「オンリーワン」でなく、「オンリーツー」をめざせ
定位置を捨てて、ギャップを楽しもう
自分に合わないことは努力するな
想像力がなければ命取りになる
自己承認欲求を膨らませた現代人はどこへ向かうのか?

第2章 「生きる意味」を問わない

「生きる意味」を考えることなど止めよう
「あきらめる」にも幾千種類のあきらめがある
敵も味方の意識を持つ
“よりにもよって”という状況には隠された見えない糸がある
「すみません」で終わると、「すみません」は繰り返される
楽しくない皿洗いを楽しくする方法
復讐はしてもいいのか?
人間の本質は思考より、動作に現れる
夢はつかまない
やることに「いいおまけ」を付ける
頭の回転の速さは、その場の状況と変化を一瞬でつかむ力
虫の知らせは本当にあるのか?
何でも叶えてくれる魔法の術があったら

第3章 世界への想像力を鍛えよ

人間が人間でなくなる日
誰もが悪事に加担している
何でも他人事でいいのか?
子供がマネをしたくなる大人はどこに行ってしまったのか?
他人を攻撃する人はなぜ増えたのか
真夜中のテレフォンショッピングは現代の押し売り
下の者こそ敬う
器用貧乏でいいじゃないか
本当に恥ずかしいこととは何か?
道徳なんていらない
リーダーの資質とは
指導は罪である
権力は恐怖によって人を支配する
英雄とテロリストの違いとは?
世の中から争いをなくしていく鍵は、多様性にあり

第4章 “最期”ということ

「人生前半が幸せな人」と「人生後半が幸せな人」、どちらがハッピーか?
老いていくことには、新鮮な驚きがある
“老い”とは何かを消しゴムで消していくこと
死んだら、何もない
死んだ後の対応を見ればその人の本性が分かる
病は敵ではない
今の時代に赤ひげはいるのか?
もし最後の晩餐が嫌いなものだったら……
タイムマシーンがあったらどうするか?

内容説明

ジャンルを越えて活躍する鬼才が最後に遺す50の教えとは?「雀鬼」と称され、麻雀だけでなくその破天荒な生きざまや思想そのものが多くの人を心酔させる著者。運、勝負勘、駆け引きから独自の死生観までをわかりやすく伝える。「答えを探すな、問いを立てよ」「終わりから始まる何かを見つけよ」など独自の視点による50の教え。

目次

第1章 自分のなかに「答え」はある(神ではなく自分を信じよう;「問い」が見つかれば答えはいらない ほか)
第2章 「生きる意味」を問わない(「生きる意味」を考えることを止める;「あきらめ」にも幾千種類のあきらめがある ほか)
第3章 世界への想像力を鍛えよ(人間が人間でなくなる日;誰もが悪事に加担している ほか)
第4章 “最期”ということ(「人生前半が幸せな人」と「人生後半が幸せな人」、どちらがハッピーか?;老いていくことには、新鮮な驚きがある ほか)

著者等紹介

桜井章一[サクライショウイチ]
1943年8月4日、東京・下北沢に生まれる。大学時代に麻雀を始め、裏プロとしてデビュー。以来引退するまで20年間無敗、「雀鬼」の異名を取る。引退後は「雀鬼流麻雀道場牌の音」を開き、麻雀を通して人としての道を後進に指導する「雀鬼会」を始める。モデルになった映画、漫画は数知れず、講演会などでその「雀鬼流哲学」を語る機会も多い。また、麻雀界にとどまらず各界に多くの共鳴者やファンを持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

時次郎

5
よく聴いているラジオ番組でピーター・バラカン氏が推薦していたので、読んでみました。桜井章一氏の著書はかなり以前、雀鬼が流行った頃によく読んでいたので氏に関する予備知識はありました。内容は、なるほど!と思う部分もあったが、全体的には今ひとつという感想です。期待が大きすぎたせいかもしれません。2016/02/13

ひとまろ

3
腹にストン。2017/04/29

mope

2
「感覚がひとつひとつ閉じていくのを感じる」「捨てるものも失うものもすべてなくなったときが死なのだろう」という言葉が刺さりました。2018/02/03

イカカイガカ

1
「なるほど、面白い考え方だな」と思う言葉と、「己の内から出てきたもののようで、案外と既存のメディアなどの思想から出てきたような言葉だな」と思うものと、両方あった。あとがきの最後の一文は余韻が残るもので良かった。〈星座が発見できなくたって一向に構いやしない。「夜空を見上げる」、その行為にこそ意味があるのだから。〉2016/02/04

Hayato

0
全く著者のことは知らなかったけれど、読みたいテーマな気がしたので、ジャケ買い。共感できたのは、「夢は掴まない」という章。必死に取りに行こうとすると全然うまくいかないことがあって。そういうときは肩に力が入りすぎて、自然や生ものの流れに身を置けていない。もちろん、計画はあってもいいけれど、そこを軌道修正して、今日のベストはこのくらいかなとか。今日はうまくいかないな。と、まずは全てを握りしめようとしてこぼれ落としていく自分を捨てて、「夢に触れる」という感覚で、触れることそのもの。過程そのものをもっと楽しみたい。2016/12/08

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