三つ星料理人、世界に挑む。

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784591141014
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

著者は東京・銀座で
三つ星<小十>と二つ星<奥田>を構える気鋭の料理人。
その奥田氏が、昨年9月にパリに開いたのが<OKUDA>。
そこには、日本の「本物」をすべて注ぎ込みました。
料理はもちろん、建築、しつらえ、器、着物、おもてなしの心……。
食の都・パリに出店する以上、
日本料理の真髄を見せられなければ意味がないという強い決意があったのです。

そして、そのわずか5カ月後に一つ星を獲得。
かのアラン・デュカス氏はこう評しました。
「奥田の店の価値を認めることは、
フランス人が正しい舌と美的感覚を
もっていることを証明することなのです」

しかし、その道のりは苦難続きでした。
法律の壁、習慣の違い、食材確保の難しさ……
それらのすべてを克服しての一つ星でした。

しかも、その過程で、「どうしても、活きた魚が必要」ということで、
凱旋門に続く道沿いに魚屋をオープンすることに。
前日にブルターニュで水揚げされたばかりの魚が
店先の生け簀で泳いでいる魚屋です。

日本料理を世界に伝えるために、著者はなぜそこまでやるのか。

 以下は本書の最後の一文です。
「私とすれば「一度は死んだ人間」という意識が常にどこかにあります。
<小十>を開店したものの、お客様がまったくいらっしゃらなかったあの日。
マンションから飛び降りる一歩手前までいった私を踏みとどめてくれたのは、
私欲のためじゃなく、もっと大きなことで働かせるためだったのではないかと思うのです。

残りの人生は、いわば神様がくれたチャンス。
そんな開き直りから、勝手な使命感にスイッチが入りました。

そして、そこから開けた世界には、
これまでお話ししてきたように、いろいろな奇跡が用意されていました。

日本料理をはじめとして、
衰退していく日本の文化、産業が正当な評価を受け、
新たな輝きを発している。
そんな十年後を目指し、
私の時間、思い、能力、エネルギーのすべてを捧げたいと思っています」

第一章 パリ奮闘記
パリでの評価
数寄屋造りをパリに
トラブル続出
綱渡りのオープン
フランスの食材
お国柄

第二章 挑戦と挫折の果てに
野球少年
料理人という夢
目標は「二十五歳で独立」
料理の本質
<青柳>での修業
同志
小十先生との出会い
銀座出店
窮地

第三章 私が三つ星がもたらされた理由
最高の評価
疑問
思いがけない展開
新<銀座 小十>
東日本大震災
使命
日本人への願い
本物
日本料理のワールドカップ
スポンサー探し
従業員をパリへ
日本の酒、日本のワイン

第四章 パリで魚屋を始めよう
新たな挑戦
EUの壁
野望
安倍首相
晩餐会での直訴
世界へ翔ばたけ、日本料理

内容説明

気鋭の三つ星料理人が、リスクを顧みずパリに魚屋をオープンする理由とは?日本料理を通じて真の日本文化を世界に広める信念を波乱の半生とともに描く。本物の日本料理を世界へ!

目次

第1章 パリ奮闘記(パリでの評価;数寄屋造りをパリに ほか)
第2章 挑戦と挫折の果てに(野球少年;料理人という夢 ほか)
第3章 私に三つ星がもたらされた理由(最高の評価;疑問 ほか)
第4章 パリで魚屋を始めよう(新たな挑戦;EUの壁 ほか)

著者等紹介

奥田透[オクダトオル]
1969年、静岡県生まれ。静岡の割烹旅館「喜久屋」、京都の「鮎の宿つたや」などを経て、徳島の名店「青柳」で修業。1999年、29歳にして故郷・静岡で独立。2003年に、「銀座小十」をオープン。2007年『ミシュランガイド東京』発刊以来、三つ星を維持する。その後、「銀座奥田」をオープンし二つ星を獲得、2013年9月パリに「OKUDA」をオープンし早々に一つ星を獲得。日本を代表する気鋭の料理人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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