内容説明
きのこからけむりがでています。もりのきのこからも、よくしっているシイタケやナメコからも。このけむり、いったいなんなのでしょう?さあ、きのこのふしぎをみてみましょう。
著者等紹介
埴沙萌[ハニシャボウ]
植物生態写真家。1931年生まれ。大分県出身。1952年東京農業大学に沙漠植物研究室を創設。1958年静岡県伊東市の大室高原の伊豆シャボテン公園の企画設計を担当。1971年郷里の大分県南部の野津町で山野の植物の生態撮影をはじめた。1994年雪国の植物の生態を見たくて、群馬県北部のみなかみ町に移り住んで撮影をつづけている。日本写真家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
62
小さな世界の驚異♪ ぼくたちが〈きのこ〉と呼んでいたものは、実はきのこの実体ではなく、「きのこの菌糸が胞子をまくために作った道具」とのこと。顕微鏡でないと見えない菌糸が〈きのこ〉の本体とは知らなかった。朝の森で胞子を出す姿は神秘的です。宇宙塵か銀河のようにみえます。蛍のように光るヤコウタケが出す光る胞子。カサが開くと一夜で溶けてなくなるヒトヨタケ。雨のしずくが当たると弾けるツチグリやクチベニタケ。第59回産経児童出版文化賞で美術賞を受賞。厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財に選ばれた作品だそうです。2014/11/15
masa@レビューお休み中
59
あぁ、こういうの子供の頃大好きでよく見てたなぁ。教育テレビでやっているような感じの映像ですよね。たくさんのきのこから舞う胞子を撮影しているのですが、幻想的で、優雅で、どこか地球のものではないのではと思わせるような不思議な写真がたくさん載っています。きのこって植物とは違う魅力がありますよね。見たことのないきのこも出てきますが、普段食べているなめこやシイタケの傘から胞子がふわ~っと舞う姿はいつも見ている同じきのことは思えないですね。胞子を見る方法についても書かれているので自宅で試してみるのも面白そうですよね。2012/11/05
ねむねむあくび♪
55
たまたま図書館の棚で見かけた。読友さんのきのこ祭を思いだし、借りてみる…。おぉ!?面白いじゃないか!!( ☆∀☆)どうやってこの写真を撮影したのかと、驚愕する!!ヾ(゜0゜*)ノきのこの胞子は、きのこのオーラだ!すごいぞキノコ!願わくは、このインパクトのあるキノコたちが、ジャポニカ学習帳の表紙になって、多くの子供たちに見てもらいたい!!2013/05/06
chimako
53
表紙のタマゴタケから落ちる美しい胞子の滝に惹かれて本を開く。その昔直径15cmほどの松茸を貰ったことがある。理科が専門の小学校教員だった父は黒い紙を用意し松茸を一晩その上に置いていた。何をしているのか?と聞いた私に「胞子が落ちるかも知れないから」と教えてくれた。胞子が落ちて放射状の図が出来上がったのかどうかは覚えていないが。キノコは胞子を飛ばす道具。きれいだったり、美味しかったり、気味悪かったり、毒だったり。可愛らしいフォルムに隠され生き残りのための優れた機能性。この本の胞子の渦や噴火は見ていて楽しい。2014/04/25
浅葱@
48
きのこの胞子の綺麗さに惹かれて図書館で手にした。写真は何と美しく不思議。実際は、キノコが繁殖するためにあらゆる手段で胞子を飛ばしているというのがすごい。キノコは胞子の種まき機。自然を学ぶ。2014/04/29