内容説明
行き場を失った犬や猫を救うため奔走する現役獣医学部生たち。動物だらけのキャンパスライフは、笑いと涙と感動の連続！？青森県十和田でくりひろげられる、実録青春ストーリー。
目次
黒毛三兄弟
ルンルンの奇跡
犬部員ハナコ
初めての卒業
オッチャンの愛犬
ウサギに呼ばれた男
犬部でいちばん気の長い話
運命のニャンたち
誰も知らなかった危機
あたった予感〔ほか〕
著者等紹介
片野ゆか［カタノユカ］
１９６６年、東京生まれ。自称・犬バカノンフィクションライター。人と犬の生活、アジアエリアの食文化、健康・美容などをテーマに雑誌、書籍、ネットなどで取材・執筆を行っている。２００５年、『愛犬王～平岩米吉伝』で第十二回小学館ノンフィクション大賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ちはや＠灯れ松明の火
74
ただ単純に動物好きというだけじゃ向き合えない現実がある。気まぐれに可愛がられてはポイ捨てされ生命の危機に晒される犬猫、物のように扱われる生命、傷つき閉ざした心と剥き出す牙。けれど単純に動物が好きという強い気持ちがなくちゃ貫けない。怯え、不信、排泄、病気、手間も時間も金もかかる保護活動も、頑なな心が開いた瞬間にあふれる愛しさと喜びで帳消しになる。優しい飼い主に巡り会える日を待ち望みながらも、近づく巣立ちに募る寂しさ。これは犬部部員たちの覚悟の物語。好きの最上級はバカ、とびきりの称号を誇らしげに掲げよう。 2011/07/27
ままこ
72
動物アパート化した部屋に住む初代部長犬バカ①太田、犬部になくてはならない存在の犬バカ②池田、うさぎに呼ばれた男大山、唯一の犬部員ハナコら北里大学獣医学部の動物愛護活動に励む個性豊かな部員達の心の内や保護された動物達の現状を事細かに取材してありとても興味深く面白かった。『ルンルンの奇跡』にはこんなびっくりするような奇跡もあるんだ‼︎と思い嬉しくなった。『さよなら、愛しい犬』はこれまでの経過を読んでいただけに部員の辛さもわかり切ない。犬が好きな人はもちろんのこと色んな人に読んでもらいたいおすすめの本。2018/01/22
しゅわ
69
【図書館】読友さんにオススメいただいた一冊。行き場を失った犬や猫を救うため奔走する現役獣医学部生たちのサークル活動を追った本です。生き物を飼うことの喜びと難しさ、そして人間の身勝手さを凝縮したような…動物愛護を声高に叫ぶのではなく、比較的淡々と個々のエピソードを紹介し、いろんな矛盾を抱えて無期限休部になり、そして復活するまでという「犬部の問題や動物愛護活動の葛藤」まで切り込んだ内容なのに驚きました。「最後まで責任をもって」 動物と暮らすなら、こころしたいですね。安楽死の論争は本当に考えさせられました。2013/09/09
ゆみきーにゃ
50
《購入》飼ったら最後まで責任を持つ。どうしてこんな当たり前のことが出来ないんですかね？悲しい世界…2013/08/26
ぱお
49
今、いっしょに暮らしているのは、山で迷子になっていた犬。捨てられたと思いたくないので、迷子犬と言っている。縁があって、家族になって一年になろうとしている時に、この本を読んだ。自分にできることを何かしたいと思った。2015/12/08
